(ブルームバーグ):金銭的に余裕がない場合には恋愛は後回し。米国のZ世代の間では、物価高などを背景に、デートを見送る動きが出ている。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)が18-29歳の米国人を対象に実施した調査によると、2026年に1カ月当たりのデート支出が0ドルと回答した人は51%に上った。また約4分の1は、交際している場合でも、経済状況を理由に関係を次の段階へ進めることを先延ばしにしていると答えた。積極的に出会いを求めているとの回答は11%にとどまった。
経済的自立の段階に差しかかっているZ世代は、インフレ率の再上昇により「外出やデートを巡って難しい取捨選択を迫られている」と、BofAの金融センター部門責任者ウィル・スメイダ氏は指摘する。
調査では、42%が次の給料日までやり繰りに追われる生活を送っていると回答。その中には年収10万ドル(約1620万円)超の人が29%含まれていた。
さらにBMOの調査によると、身だしなみやガソリン代を含むデート1回当たりの総費用は今年に入り平均189ドルとなり、前年から12.5%増加した。しかも、これは出会い系アプリの有料会員費や会員制クラブ、参加費が必要な独身者向け交流イベントの費用を除いた数字だ。
ロサンゼルス在住の俳優志望、ブレット・ガフニーさん(26)は、「デートの回数を減らしたいわけではないが、生活に必要なものを買えなくなる」ため、資金不足になれば、真っ先に削るのはデート費用だと話す。
ガフニーさんによると、食事やカクテルを含むディナーデートの費用は約250ドルで、数年前の120ドルから大幅に上昇した。現在はガソリン価格も高騰しており、出会い系アプリでは車で20分以内の距離に住む相手としかマッチングしないようにしている。食事や飲み代にかかる費用負担の大きさから、デートそのものをやめた友人もいるという。
一方で、BofAの調査によると、およそ3分の1が恋愛に興味がないと回答。一部のZ世代にとっては金銭が問題ではないようだ。だが、本人が認めている以上に経済状況と関係している可能性があると、マネー心理学に関するニュースレターを執筆する認定ファイナンシャルプランナーのハンナ・ホーバス氏は述べる。
「関係を築き、デートをすることは、定量化しにくい投資だ」と同氏。その上で、「経済的な不安定さがある時期には、時間とお金の使い方を最適化し、自分でコントロールできるものへと向かう」と語った。
原題:Gen Z Would Rather Not Date Than Pay $250 for Dinner and Drinks(抜粋)
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