(ブルームバーグ):中国が南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)に「自然保護区」を設定し、フィリピン人漁師を係争海域から締め出していることを巡り、米国は8日、中国が「疑わしい」口実を使って同海域での領有権の主張を推し進めようとしていると非難した。
中国国営の新華社通信によると、中国が先週、事前承認のない漁業や採掘を禁止する同海域の新たな規則を発表する以前から、中国海警局とフィリピンの漁船との激しい衝突はエスカレートしていた。
中国は2012年、フィリピンとの対峙(たいじ)を経て、フィリピン沿岸から150マイル(241.4キロメートル)足らずに位置する同礁を事実上支配下に置いた。フィリピン政府は引き続き同礁の領有権を主張している。
米国務省のピゴット報道官は声明で「これは、威圧を伴う、疑わしい環境的・法的口実を駆使し、近隣諸国に不利益をもたらしながら、南シナ海で広範な領土・海洋権益の主張を推し進めようとする、新たな一方的な試みにほかならない」と述べた。また、中国による自然保護区の設定は、より広範なインド太平洋地域を「不安定化させる」と指摘した。
今年7月にはフィリピン船と中国海警局の船舶との間で複数回の衝突が発生。フィリピン沿岸警備隊は7月24日、中国海警局がスカボロー礁で、フィリピン沿岸警備隊と漁業当局の船舶に放水銃を使用したと発表した。
原題:US Says China’s Scarborough Shoal Claim ‘Destabilizing’ Region(抜粋)
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