(ブルームバーグ):中国のAI半導体メーカー、摩爾線程智能科技(ムーア・スレッズ・テクノロジー)は、適切な時期に香港で上場する計画だと明らかにした。昨年の上海上場以来、同社の株価は420%余り上昇している。
北京に本拠を置く同社は、国際化戦略をさらに推進し、優秀な研究開発(R&D)人材や経営人材を呼び込むため、香港での株式公開を計画している。9日に公表した届け出で明らかにした。別の届け出によると、上期(1-6月)の純損失は1160万元(約2億7000万円)と、前年同期の2億7090万元から縮小した。1-6月期の売上高は147%増の17億4000万元だった。
ムーア・スレッズは「既存株主の利益と国内外の資本市場の状況を十分に考慮し、適切な時期と発行のタイミングを選んで株式発行と上場を完了する」と説明した。
同社は昨年、中国のAI関連企業による新規株式公開(IPO)ラッシュの先陣を切り、大幅な応募超過となった案件で80億元を調達した。上海市場での取引初日には株価が425%上昇し、当時、中国が2019年に制度改革を実施して以来、大型IPOとして最大の初日上昇率を記録した。
AIサプライチェーンを担う中国企業は今年、香港でも案件の活況をけん引している。香港で26年に実施されたIPOによる調達額は420億ドル(6兆6300億円)を超え、既に6年ぶりの高水準に達した。データセンター建設に不可欠な光トランシーバーを手掛ける中際旭創は先月、香港で68億ドルを調達し、同市場では7年ぶりの大型上場となった。
ムーア・スレッズは、米エヌビディアの元幹部、張建中氏が2020年に設立。当初はゲーム向けなどのグラフィックス半導体で収益を上げていたが、その後、大規模言語モデル(LLM)の稼働に使われるAIアクセラレーターに軸足を移した。
原題:China AI Chip Designer Moore Threads Plans Hong Kong Listing(抜粋)
--取材協力:Junyi Wu.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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