(ブルームバーグ):米石油大手シェブロンはマイクロソフトと20年契約を締結し、テキサス州西部で計画されているデータセンター向けに天然ガス火力発電による電力を供給する。このデータセンターは米国最大級となる可能性がある。
シェブロンによると、「プロジェクト・キルビー」と名付けられた発電所は2028年に送電を開始する見通しで、最終的には発電容量が2.67ギガワットに達する。同社は投資ファンドのエンジン・ナンバーワンと共同で開発を進めており、年内に最終的な投資判断を行う計画だ。
ブルームバーグ・ニュースは3月末、両社が長期の電力供給契約を巡り独占交渉を進めていると報じていた。
マイクロソフトは、人工知能(AI)分野でアルファベットやアマゾン・ドット・コムとの競争を繰り広げる中、データセンター建設を一段と加速させている。 対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発したOpenAIの長年の支援企業である同社は、今後2年間でデータセンターの規模を倍増させる計画だ。今回の提携により、米国有数の天然ガス生産企業であるシェブロンは、AIモデルの膨大な電力需要を支えるために必要な大量かつ安定的な電力を供給する見込みだ。
ブルームバーグNEFによると、米国のデータセンター容量は2030年までに77ギガワットへ倍増する見通しだ。これにより電力網には大きな負荷がかかると予想されており、既に消費者の電力コストを押し上げているほか、全米で政治的な反発も招いている。
シェブロンの発電所は、米国最大の油田であるパーミアン盆地から供給される低コストの天然ガスを、GEヴェルノヴァ製の大型タービン数基に供給する。これらのタービンは、マイクロソフトがテキサス州ペコス近郊に建設を計画するデータセンター群向けに電力を供給する。
シェブロンの新エネルギー部門を率いるジェフ・グスタフソン氏はインタビューで、このプロジェクトは独自に発電を行うため、送電網から電力を引き出したり、地元電力会社を利用したりすることはないと説明した。
同氏は「消費者は電力需要の増加を懸念しており、その影響を既に感じ始めている」と指摘。その上で、「われわれは、そうした問題を避けるため、この地域でこのプロジェクトを特別に設計した」と述べた。
原題:Microsoft, Chevron Sign 20-Year Power Deal for Texas Data Center(抜粋)
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