(ブルームバーグ):スイスの損害保険会社チャブのエバン・グリーンバーグ会長兼最高経営責任者(CEO)は、エネルギー輸送の要衝・ホルムズ海峡では、米国の支援で船舶の通航が今後徐々に増える見通しだが、安全面で不安が残るとの認識を示した。
外航貨物の海上保険を提供するチャブのグリーンバーグCEOは21日のFOXニュースの番組で、「状況は日々、刻々と変化している。機雷が最大の不確実性だ」と発言。「実際に航行に利用されるのは狭い水路だけであり、出入りできる船舶数は限られる。米海軍はより広い範囲の水路開放に取り組んでおり、実現すれば、通航量は増加するだろう」と語った。
米国とイランの交渉担当者は21日、恒久的な停戦とホルムズ海峡での自由な航行確保に向け、スイス中部ビュルゲンシュトックでハイレベル協議の第1回会合を開催した。
ホルムズ海峡に支配力を行使したいイランは20日、同海峡を再び封鎖すると発表したが、石油の輸送は途絶えていない。米中央軍によると、20日の貨物商船の通航は55隻に増え、原油の輸送量も1700万バレルを上回った。
ロイズ・オブ・ロンドン(英ロイズ保険組合)とチャブは19日、ホルムズ海峡を通過する船舶の被害を補償する海運会社向け保険の提供を開始すると発表した。海上戦争リスクコンソーシアムの補償枠として総額4億ドル(約647億円)を用意する。
米国際開発金融公社(DFC)が今年3月に公表した200億ドルの再保険プログラムには、チャブなどの企業が加わり、さらに200億ドルが上積みされた。
米軍はオマーン沿岸の航路を使い、信号を消した船舶の海峡通過を誘導し始めており、石油や貨物の輸送拡大に貢献しているという。

原題:Hormuz Transit Security Is ‘Hour to Hour’ Play, Chubb CEO Says(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.