スターマー英首相の側近らは、同氏が数日以内に首相退任に向けた日程を示すとみている。退任となった場合、この10年で7人目の首相が誕生することになり、国政に復帰するアンディ・バーナム氏が新首相に就任する道が開かれる。

事情に詳しい複数の関係者によれば、スターマー氏の退任表明は22日にも行われる可能性がある。ただ、現時点では確定していないという。

与党・労働党内では、スターマー氏のライバルであるバーナム・マンチェスター市長が下院補欠選挙を制し、国政に復帰することになった。

バーナム氏による挑戦を受けて、首相の座を守るために戦い続けるかどうか、スターマー氏はこの3日間、熟慮を続けた。

記者団に話すスターマー英首相。G7首脳会議への出席のため訪問したフランスで(6月17日)

首相側近の一人であるカイル・ビジネス貿易相は、スターマー氏が「政治的現実」を踏まえて熟考していると述べた。

カイル氏は21日、スカイニューズのインタビューで「首相は私を含む幅広い関係者と対話を重ねている」と説明。「この週末も精力的に働きながら、自らが置かれた政治的現実や課題、機会について熟考する時間を取っていると思う」と述べた。

スターマー氏への圧力はかつてないほど高まっている。バーナム氏が先週、イングランド北西部の選挙区での補選で、リフォームUKの候補に大差をつけて勝利したためだ。ファラージ党首率いる右派ポピュリスト政党、リフォームUKに対抗できる人物だとの見方が労働党内に広がった。

事情に詳しい複数の関係者によれば、19日夜までには、スターマー首相に忠誠を誓う複数の閣僚が同氏との協議で、退任してほしくないとしながらも交代は避けられないとの認識を伝えた。

20日朝までには、ごく少数の極めて忠誠心の高い閣僚を除き、首相が引き続き職にとどまるべきだとの主張はほぼなくなっていた。

原題:Starmer Ally Says UK PM Mulling ‘Realities’ as Pressure Builds(抜粋)

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