イランがホルムズ海峡を再び閉鎖したと表明した後も、週末を通じて数百万バレルの原油が同海峡を通過し続けた。エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡っては、米国とイランの説明に食い違いがみられる。

20日から21日にかけて、計800万バレルの輸送能力を持つ原油タンカー5隻が、ホルムズ海峡のオマーン側航路を航行する様子が確認された。その後、これらの船舶は追跡データが途絶えた。このうち1隻は、オマーン湾に到達した後の21日早朝に自動位置情報の発信を再開した。

黄色:イランが指定した安全航路、青色:合同海事情報センター(JMIC)が指定した安全航路

約200万バレルのサウジ産原油を積んで日本に向かうタンカー「ガルフ・サンライズ」は、20日にホルムズ海峡の最狭部付近で追跡データが途絶えた後、現在はオマーン湾を航行していることが確認されている。

アラブ首長国連邦(UAE)産の原油を積んだタンカー「アンゴラB」は20日、ホルムズ海峡に突き出したオマーン北部ムサンダム半島の先端を回航する様子が確認された。「モナコ・ロイヤルティ」は20日、ホルムズ海峡の最狭部に到達する前に追跡データが途絶えた。

積載能力100万バレルのスエズマックス級タンカー「ノルディック・クロス」と「ノルディック・ポルックス」は、21日早朝に位置情報が最後に確認された。確認地点からは、オマーン沿岸寄りの航路を進んでいたとみられる。

それぞれの船舶管理会社にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

これらのタンカーがすべて海峡を通過したとすれば、イランが同海峡を支配できると主張する一方、オマーン沿岸寄りの南側航路については米軍が安全を確保できるとの見方を裏付けることになる。同じ航路を使ってペルシャ湾に入る船舶も数隻確認された。

米中央軍は20日、ホルムズ海峡を通航する商船が増加したと発表。原油輸送量は1700万バレルを超えたとしている。多国籍の海上情報機関である共同海事情報センター(JMIC)は同日、海峡の南側航路をトランスポンダ(船舶位置情報発信装置)信号を発信したまま、昼夜を問わず通航してもよいとする勧告を出した。

原題:Oil Keeps Flowing Through Hormuz Despite Iran Saying It’s Shut(抜粋)

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