全米屈指の高級住宅地であるコネティカット州グリニッジでは今年、息の長い強気相場を追い風に、高級不動産の取引件数が過去最多を記録する勢いだ。

グリニッジはニューヨーク中心部から約1時間の通勤圏にあり、ヘッジファンド大手ポイント72・アセット・マネジメントのスティーブ・コーエン氏や、ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏ら、ウォール街の大物が豪邸を構えることで知られる。

不動産仲介業者のマーク・プルーナー氏が集計したデータによると、グリニッジでは、今年に入り2000万ドル(約32億2600万円)超の住宅取引が公表ベースで3件成立した。さらに2件が契約済みとなっている。これは、同価格帯で公表された取引件数として過去最多だった昨年の6件にほぼ並ぶ水準だ。

プルーナー氏は「市場を押し上げている要因の多くはウォール街マネーだ。ダウ工業株30種平均株価も上昇している」と指摘。「今年と昨年は本当に目覚ましい」と語った。

同氏は、昨年グリニッジで2000万ドル超の物件の一つを仲介したコンパスのチームを率いている。

同氏のチームが2025年2月に売却した2100万ドルのレイク・アベニューの物件は、3.6エーカー(約1万4600平方メートル)の敷地に建つジョージアン・コロニアル様式の邸宅で、7つの寝室、9つの浴室のほか、プール、テニスコート、屋内バスケットボールコートを備えている。

グリニッジのサザビーズ・インターナショナル・リアルティの仲介業者ジョセフ・バルビエリ氏は、住宅価格上昇の背景として、物件の不足に加え、西海岸からの買い手の需要流入を挙げた。

過去2年間に2000万ドル超の住宅取引を複数手掛けた同氏は、「新型コロナ禍前と比べて、現在の物件在庫は4分の1強しかない」と説明。「物件が1週間、場合によっては数日で売れてしまう」と語った。

やや価格帯の低い1000万ドル超の市場でも、販売の勢いが大幅に増しているとプルーナー氏は指摘する。グリニッジでは昨年、公表ベースで1000万ドル超の住宅売買が38件に達した。プルーナー氏が集計したデータによると、これは2007年に記録した従来最高の2倍に当たる。

今年に入ってからは、1000万ドル以上で公表された住宅取引が14件成立しており、さらに6件が契約済みとなっている。

原題:Greenwich Luxury Home Sales Head for Record on Stock Rally(抜粋)

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