(ブルームバーグ):米金融当局者の間で年内の利上げが必要だとする見方が広がる中、米連邦準備制度が重視するインフレ指標の最新データは、そうした見方を覆す内容にはならない見通しだ。
25日に発表される5月の個人消費支出(PCE)の価格指数は、前月比、前年同月比ともに伸びが加速すると予想されている。
この統計は、インフレの高止まりを示すデータが相次いだ1カ月を締めくくるものだ。これまでに公表された指標では、エネルギー価格上昇による影響が経済全体に広がっている状況が示された。
ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、就任後初めて臨んだ米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、物価や金利に関する自身の見通しの手掛かりとなる発言を避けた。
投資家が金融政策の当面の方向性を探る中、米金融当局者の発言に一段と注目が集まりそうだ。
今後1週間では、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が25日にシンポジウムで基調講演を行うほか、シカゴ連銀のグールズビー総裁も同じ日に別のイベントに出席する。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は26日にパネル討論会に参加する予定だ。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン氏らは「6月のFOMC会合では、半数がより引き締め的な政策の道筋を支持し、市場にタカ派的な衝撃を与えた」と分析した。さらに、「ウォーシュ議長は金利見通しを示すドット・プロットに自身の予測を提出しなかったが、記者会見での発言は明らかにタカ派的だった。PCE価格指数が強い内容となれば、そのタカ派姿勢を裏付ける可能性が高い」と指摘した。
米国では、5月の新築住宅販売が24日、耐久財受注が25日、前渡し商品貿易収支が26日に発表される。ミシガン大学は26日に6月の消費者マインド指数(確報値)を公表する。
一方、カナダやオーストラリア、日本、英国でもインフレ統計の発表が予定されており、投資家や金融政策当局者の関心を集めそうだ。日本や英国などで購買担当者指数(PMI)が発表されるほか、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の議会証言、タイやメキシコなどの金融政策決定会合が注目材料となる。

原題:Fed’s Favorite Gauge Is Seen Showing Faster Inflation: Eco Week(抜粋)
--取材協力:Anup Roy、Piotr Skolimowski、Monique Vanek、Beril Akman、Mark Evans、Robert Jameson、Laura Dhillon Kane、Souhail Karam.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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