米国チームがサッカー・ワールドカップ(W杯)初戦でパラグアイに記録的な勝利を収めたことで全米のファンの熱気が高まり、続く2試合のチケット価格が急騰している。

チケット集計サイトのチケット・データがまとめた転売プラットフォームの価格によると、19日にシアトルで行われる米国対オーストラリア戦の最安値チケットは、過去3日間で68%跳ね上がり、2314ドル(約37万円)に達した。1カ月前は906ドルだった。

国際サッカー連盟(FIFA)ランキング15位の米国チームのグループステージ最終戦は、25日にロサンゼルスであるトルコ戦。チケット・データによると、同試合の入場チケット価格もここ数日で105%アップの2150ドルに達している。

これに対し、メキシコ対韓国やコロンビア対ポルトガルといった、他の注目戦の価格は、同期間に最大でも15%の上昇にとどまっている。週末にスコットランドがハイチを破り、ブラジル対モロッコが引き分けに終わったことで、ブラジル対スコットランドの価格は約43%上昇した。

パラグアイ戦でシュートを放つ米代表チームのフォラリン・バログン選手(ロサンゼルス、6月12日)

米国は12日、ロサンゼルスで7万人を超える観客を前に4-1の勝利を収めた。開幕週で最も鮮やかな勝利の一つを飾り、自国のサポーターさえも驚かせた。4ゴールは、米国の男子代表がW杯の1試合で挙げた得点としては史上最多だった。2-0でトルコを破ったオーストラリアとの試合に注目が高まっている。試合はシアトルで現地時間19日正午から行われる。

デンバー在住のマシュー・ホランドさん(41)は、米国チームの長年のファンだが、チームの勝利を祝うのに忙しく、その勝利がチケット価格にどのような影響を与えるかまで頭が回らなかった。彼は数週間前にシアトル行きの航空券を予約。試合日が近づけば価格が下がると予想して後日、チケットを購入するつもりでいた。ホランドさんは「試合に夢中で、なぜ予測できなかったのか自分でも分からないが、チケットのことを考えたのは翌日になってからだった。大失態だ」と話した。

ホランドさんは現地に到着後、1000ドル以下のチケット探しを手伝ってくれる仲間に出会えることを期待している。「自分が試合に行けなかったからチームの勝利を喜べないのは、あまりにわがままだ。何があっても興奮し続ける」と言う。

米国対パラグアイ戦の試合開始前のRema、LISA、Anittaによるパフォーマンス(ロサンゼルス)

W杯が米国で開催されるのは1994年以来。今大会には48チームが参加し、近隣のカナダとメキシコでの開催も含め、計104試合が行われる史上最大規模の大会となっている。チケット価格の高騰が大きな話題となっていたが、スタジアムはほぼ満員。米国の初戦にはトム・クルーズ、デービッド・ベッカム、ケイティ・ペリーら著名人が登場したことも、ネット上での盛り上がりを後押ししている。

原題:US Team’s 4-1 Win Sends Tickets for Australia Match Above $2,300(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.