(ブルームバーグ):米ミシガン大学が発表した6月の消費者マインド指数(速報値)は4カ月ぶりに持ち直した。インフレ加速に直面している米国民にとって、ガソリン価格の下落がある程度の安心材料となった。それでも、1970年代にさかのぼる同統計では過去2番目の低水準となった。

ガソリン価格は依然としてイラン戦争前の水準を上回っているものの、ここ数週間の値下がりを受けて、米国民は自身の家計に対する悲観的な見方をやや弱めた。今回の調査では、通常は支出に占める燃料費の割合が大きい低所得層の消費者を中心に、顕著な改善がみられた。
それでも、イランとの戦争と、それによって引き起こされたインフレの高まりを背景に、消費者マインドは依然として歴史的な低水準にある。10日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%上昇し、約3年ぶりの高い伸びとなった。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は発表文で「ガソリン価格は幾分下がったとはいえ、依然として消費者の意識に強く残っている」と指摘。「そのため、現在のガソリン価格の水準は依然として多くの消費者に受け入れられず、景気に対する見方を押し下げている」と述べた。
家計状況に関する消費者の認識を示す指数は上昇したものの、2009年以来の低水準近辺にとどまった。調査によると、回答者のほぼ半数が今後1年以内に金利が上昇すると予想している。イラン戦争前は25%がそう回答していた。
現況指数も上昇したが、過去最低水準近くにとどまった。一方、期待指数は49.3と、3カ月ぶりの高水準となった。
トランプ大統領は11日、イランに対する軍事攻撃の計画を撤回し、合意は近いと主張した。しかし、たとえ早期に事態が解決したとしても、原材料費や輸送コストの上昇がサプライチェーンを通じて波及するため、今後数カ月にわたり物価はさらに上昇する可能性がある。
今回の調査は5月19日から6月8日にかけて集められた回答に基づいている。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Picks Up on Easing Gasoline Prices (1)(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)
--取材協力:Maya Prakash.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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