高市早苗首相は13日から18日にかけて欧州を歴訪する。中東情勢を受け、フランス・エビアンで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)では原油市場の安定などに向けた連携を呼びかける。

外務省が12日、発表した。サミットに先立ち、英国とイタリアを訪れ、スターマー、メローニ両首相とそれぞれ首脳会談を行う。

サミットに関し、高市首相は11日、「中東情勢に最も大きな影響を受けているアジアの代表として、世界のエネルギー安全保障、とりわけ原油市場の安定に向けてG7が主導すべき取り組み」を提案したいと表明した。

高市早苗首相

具体的には、自由で透明な貿易の確保と、ホルムズ海峡を含めたすべてのシーレーン(海上交通路)における自由で安全な航行の確保や、アジアなどの石油備蓄強化の支援と国際エネルギー機関(IEA)との連携、産油国と消費国との連携強化を訴えるという。

米国とイランによる和平交渉はトランプ米大統領が合意は近いと主張する一方、イラン側から確認が得られていないなど先行きは予断を許さない。日本としてはエネルギー安保面でG7の議論を主導したい思惑がある。

外務省によると、英国のスターマー首相とはエネルギーを含む経済安全保障のほか、先端技術、安全保障分野などにおける協力について議論する見込み。イタリアのメローニ首相とは経済安保、宇宙を含む科学技術分野などの協力について協議する。

両首脳との会談はともに1月以来となる。両国と日本はグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)などを通じた安保協力が進んでいる。

このほか、高市首相はサミットに合わせてトランプ大統領との日米首脳会談を実施する調整に入ったと日本経済新聞が11日報じている。ただ、トランプ大統領の動向によっては時間が十分に取れない可能性もあるとしている。実現すれば3月の高市首相訪米以来の対面会談となる。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.