(ブルームバーグ):ニューヨーク時間5日午前の原油相場は続落。市場では米国とイランの和平協議の行方をにらみながら、景気減速や高値による需要減退の兆候を見極める動きが広がっている。
重要な原油輸送ルートであるホルムズ海峡の再開に向けた協議は、これまでのところ大きな進展を見せていない。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、ニューヨーク時間午前11時現在、1.76ドル(1.9%)安の1バレル=91.28ドルで取引されている。前日には、3.1%下落していた。北海ブレント先物8月限は1.18ドル(1.2%)安の93.85ドルで推移している。
トランプ米大統領は、イランとの協議は順調に進んでいるとの認識を示した。一方で、親イラン派武装組織ヒズボラは、米国が仲介したイスラエルとレバノンの停戦案を拒否している。
市場では、高騰する原油価格や在庫の減少を背景に、需要破壊への警戒も強まっている。中国の5月の原油輸入量は10年ぶりの低水準に落ち込み、今後数カ月も低迷が見込まれる。世界最大の原油輸入国である同国は、イラン戦争の影響に対応するため製油所の稼働を減らし、輸出も抑制している。今年は世界の石油需要の伸びが鈍化する異例の年になるとの予想もある。
WTI価格は、米国とイランが停戦で合意した4月上旬以降、約20%下落している。
BOKファイナンシャル・セキュリティーズのデニス・キスラー氏は、「世界的に需要破壊が広がり続けている」と述べた。その上で、「原油価格は、供給逼迫と需要減退、さらに最終的に実現に至る可能性が高いとみられる和平合意との間で均衡点を探っている」と語った。
原題:Oil Falls as Traders Weigh Demand Destruction, Stalled Talks(抜粋)
--取材協力:Sarah Chen.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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