(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発企業スペースXが予定する750億ドル(約12兆円)規模の新規株式公開(IPO)では、すでに売却予定の株式数を上回る需要を集めており、史上最大規模のIPOの実現に近づいた。事情を知る複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
ロケット・衛星・人工知能(AI)事業を手掛ける同社は、機関投資家との個別会合を経た段階で応募超過となった。当局への提出書類によると、同社は1株135ドルで約5億5560万株を売却する計画で、企業価値は約1兆8000億ドルと評価される可能性がある。
今回の案件は、2019年にサウジアラムコが実施した294億ドル規模のIPOを抜き、史上最大となる見込みだ。IPOの仮条件は通常、幅を持たせるのが一般的だが、同社は1株135ドルの水準に設定した。販売開始前の段階で価格を固定する方式は欧州やアジアでは一般的だが、米国の大型IPOではほぼ前例がない。
こうした固定価格方式のIPOで、売却予定の株式数を上回る注文が集まる場合、一般に企業が調達目標額を全て確保できる十分な需要があることを示す。
関係者によると、公募価格は6月11日に決定され、翌12日に取引が開始される見通し。ただ、販売手続きはまだ初期段階にあり、協議が続いているため詳細が変更される可能性もあるという。
スペースXの広報担当者は現時点でコメントの要請に応じていない。
原題:SpaceX IPO Is Said to Draw More Orders Than Shares Available (1)(抜粋)
(第1および3―4段落に情報を追加して更新します)
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