(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインはアジア時間4日午前に下落し、イラン紛争開始前以来の安値に沈んだ。中東での衝突再燃が市場全体の投資家心理を圧迫した。
ビットコインはシンガポール時間4日午前の取引で一時5%超下落。6万2000ドルを下回り、2月6日以来の安値を付けた。マイケル・セイラー氏のストラテジー社が保有する大量のビットコインのうち約250万ドル相当を売却したことを発端に始まった今週の下落局面で、約16%値下がりした。
ストラテジーは過去数年にわたり、最大級のビットコイン購入企業の1社となってきた。暗号資産を購入・保有する「デジタル資産トレジャリー」と呼ばれる事業モデルを通じて、同社株はビットコインの値動きを反映する代替的な投資手段となってきた。
セイラー氏は先月、同社がビットコイン売却を開始する可能性を示唆していたとはいえ、その後に同氏が一部売却を決めたことは、市場でネガティブなシグナルと受け止められた。
アニモカ・ブランズのジョシュ・ドゥ最高投資責任者(CIO)は「ストラテジーが『決して売らない』との誓いを破ったことで市場の信頼が損なわれ、ビットコイン価格は今週下落している」と指摘。「原油価格が上昇し、マクロ経済環境が一段と厳しさを増す中、イラン戦争以降維持されてきた6万2000ドルの下値支持線をビットコインが割り込む現実的なリスクがある」と述べた。
今回の売りは、ビットコインとテクノロジー株との値動きの乖離(かいり)を浮き彫りにした。テクノロジー株が過去最高値を更新する一方で、ビットコインは下落した。ビットコインは昨年10月に付けた12万6000ドル超の過去最高値から、すでに半値未満に下落している。
ビットコインは依然としてマクロ経済リスクにさらされている。米国とイランによる暫定和平合意に向けた協議を脅かす夜間の攻撃を受けて、ビットコインは下げを拡大した。シンガポール時間4日午前には、アジア株と米株価指数先物もビットコインとともに下落した。
原題:Bitcoin Falls to Pre-Iran Conflict Low as Crypto Slide Extends(抜粋)
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