米ダラス連銀のローガン総裁は3日、インフレ率を当局目標の2%に戻すため、年内に利上げが必要になる可能性があるとの認識を示した。

ローガン氏はテキサス州エルパソでの講演で、労働市場は「おおむね均衡している」と指摘。また、人工知能(AI)関連投資が急拡大しており、金融環境も「緩和的」だとの見解を示した。一方で、インフレ率は米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%に向けて低下しているようには見えないと述べた。

ダラス連銀のローガン総裁

同氏は「こうした状況は、金融政策が景気を抑制していないことを示している」と発言。「物価安定を完全に回復し、FRBの二大責務のバランスを適切に保つためには、年内にも利上げが必要になる可能性があるとの懸念を一段と強めている」と語った。発言内容は事前に準備された原稿に基づく。

FRB当局者の間では最近、インフレが再び加速していることへの懸念が強まっている。また、インフレ率が高止まりするとの期待が定着すれば、物価上昇圧力を抑え込むことが一段と難しくなると警告している。

ローガン氏は「目標を上回るインフレ率が長期間続けば、それが定着しかねない」と述べた。

同氏は4月27日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策金利の据え置き自体には賛成したが、FRBが利下げ再開に傾いていることを示唆する声明文の表現には反対した。

イラン戦争に伴う原油供給の減少で燃料価格が上昇し、インフレ率を押し上げている。ただ、家賃や食料品などの価格も足元で上昇している。FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数は4月、前年同月比3.8%上昇と、2023年以来の大きな伸びとなった。

原題:Logan Says Fed May Need to Raise Rates This Year to Cool Prices(抜粋)

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