人工知能(AI)開発のスタートアップ、アンソロピックは28日、650億ドルを調達したと発表した。企業価値は最新の資金調達を含めて9650億ドル(約154兆円)と評価され、「ChatGPT」の開発元であるOpenAIを初めて上回った。

資金調達はアルティメーター・キャピタル、ドラゴニア、グリーンオークス、セコイア・キャピタルが主導した。事情に詳しい関係者によると、4社はそれぞれ20億ドル超を出資した。セコイアはコメントを控え、残る3社は取材に応じなかった。

関係者によると、グーグルの親会社アルファベットも数十億ドル規模を出資した。アンソロピックに最大400億ドルを段階的に投資するという発表済みの方針の一環という。アマゾン・ドット・コムも、事前に表明していた投資計画に基づき50億ドルを出資したと、アンソロピックがブログ投稿で明らかにした。

動画:アンソロピックは650億ドルを調達したと発表した。企業価値は最新の資金調達を含めて9650億ドルと評価され、「ChatGPT」の開発元であるOpenAIを初めて上回った

グーグルはコメントを控えた。マイクロン・テクノロジー、サムスン電子、SKハイニックスも金額は公表せずに出資し、資金調達総額は当初目標の300億ドルを大きく上回った。

この大型資金調達は数週間でまとまり、対話型AI「Claude」を手掛けるアンソロピックに対する投資家需要の強さを示した。ブルームバーグ・ニュースのこれまでの報道によると、同社は4月下旬、複数の投資提案を受け、企業価値9000億ドル超での新規調達を検討していた。今月に入り、本格協議に入った。

アンソロピックは2021年、OpenAI出身者グループによって設立された。その後、AI分野の有力企業として台頭。同社はコーディングからサイバーセキュリティーに至るまで、企業の業務処理方法を刷新することを目的とした一連のAIツールを開発してきた。

ブルームバーグ・ニュースによると、アンソロピックとOpenAIはともに今秋にも新規株式公開(IPO)に踏み切る見通し。関係者の一人によると、アンソロピックは今回の資金調達後も、その日程でIPOを進める見込みだ。

アンソロピックはコメントを控えた。

ブルームバーグ・ニュースによると、アンソロピックの4-6月(第2四半期)の売上高は109億ドルとなる見通し。AIソフトウエアの需要急増を背景に前四半期から2倍超に増える見込みだ。また四半期ベースで初の黒字も視野に入る。

関係者によると、同社は売上高のランレート(年換算)が来月末までに500億ドルを超えるとの見通しを投資家に示した。昨年7月時点では40億ドルだった。

OpenAIは3月に完了した資金調達で、企業価値が8520億ドルと評価されていた。同社は数日から数週間以内に、IPO申請書類の草案を非公開で提出する見通しだ。

原題:Anthropic Raises at $965 Billion Valuation, Eclipsing OpenAI (2)(抜粋)

(資金調達の詳細や背景を追加して更新します)

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