(ブルームバーグ):金価格は6日、前日に続き上昇している。ホルムズ海峡の再開に向けた進展を示す兆候を受け、エネルギー価格が下落し、米連邦準備制度理事会(FRB)への利上げ圧力が和らいだことが背景にある。
金現物は一時1.4%上昇し、1オンス=4300ドルを上回った。その後は上げ幅を縮小し、4300ドルをやや下回る水準で推移している。前日には4.1%上昇しており、2月3日以来最大の上昇率を記録した。イランが、ホルムズ海峡を通過する船舶の航路案についてオマーンと合意に達したと明らかにし、同海峡を通じたエネルギー供給再開の可能性が高まった。原油価格は下落している。
イランのガリババディ外務次官は5日、国内メディアに対し、合意した航路は暫定的なもので、「2-4カ月間」運用されると述べた。そのうえで、「この合意はホルムズ海峡の全面的な再開を意味するものではない」としている。
金価格は、2月末にイラン戦争が始まって以来、20%近く下落している。この戦争でエネルギー価格は急騰し、インフレ圧力が強まるとともに、高金利が長期化する可能性が高まった。
TDセキュリティーズのライアン・マッケイ氏らアナリストは、リポートで「マクロ経済面での逆風が先送りされるとの見方に加え、米国とイランの合意への期待が、貴金属相場に大きな追い風をもたらしている」と語った。また、「マクロ戦略を運用する裁量型ファンドは、6月以降に保有ポジションを2倍超に増やした」と述べ、上海先物取引所での大手機関投資家の買いや、アジアの金連動型上場投資信託(ETF)への資金流入が相場を支えていると指摘した。
ロンドン時間午前11時40分時点で、金現物は0.5%高の1オンス=4268.27ドルで取引されている。プラチナとパラジウムも上昇した一方、銀は0.3%下落した。
原題:Gold Rallies Near $4,300 on Progress Toward Reopening Hormuz(抜粋)
--取材協力:Wendy Wells.
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