フェラーリのベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)は同社初の電気自動車(EV)について、55万ユーロ(約1億円)という価格設定にもかかわらず、既存顧客と新規顧客の双方から受注を獲得していると明らかにした。

同社は今週、EVモデル「ルーチェ」の全貌を初めて公開した。デザインはフェラーリの伝統的なスタイルから大きく踏み出したものとなり、すでに市場に出回っている他社製EVに似ているとの否定的な声が多く上がった。

「フェラーリ・ルーチェは、他社がこれまで投入してきたEVとは全く別物だ」。ビーニャCEOは28日、イタリア北部モデナで開いたイベントでこう語り、「実際に見て、運転してもらえれば分かる。内装や外装、性能のいずれも何かをまねたものではない」と続けた。

アップルの元デザイン責任者ジョニー・アイブ氏が手がけたデザインへの評価とは別に、ルーチェの最終的な成否を左右するのはフェラーリの顧客だ。ビーニャ氏は「われわれに問い合わせをし、注文している人たちを見てほしい。既存顧客もいれば、新規顧客もいる」と語った。

同氏は、数カ月にわたる3段階の公開プロセスを通じて、同社初のEVに過度な注目を集め過ぎた可能性があると認めた。

「ルーチェを過剰に露出させたのかもしれない。フェラーリが全面的にEVへ移行すると受け止めた人もいたかもしれない」と発言。そのうえで「われわれは今後もあらゆるタイプのパワートレインを手掛けていく」とし、「最終的な答えを出すのは顧客だ」と述べた。

ビーニャ氏は、車両価格についても理解を求めた。「イノベーションには対価が必要だ。対価を支払わなければ、それに携わる人々やサプライチェーン、そして技術そのものを軽視することになる」と語った。

原題:Ferrari CEO Says First EV Is Racking Up Orders Despite Criticism(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.