28日のエネルギー市場で原油先物が上昇。ペルシャ湾で新たな攻撃があったことに反応した。米国とイランがホルムズ海峡の再開につながる和平合意を成立できるのか、トレーダーは新たな兆候を待っている。

北海ブレント先物7月限はロンドン時間午前10時36分時点で2%高の1バレル=96.29ドル。一方、米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は90.72ドルと、2.3%上昇している。

米当局者によると、米軍は軍事施設への空爆を実施したほか、ホルムズ海峡近くの別の標的も攻撃した。これに対し、イラン革命防衛隊は攻撃を実施した米軍基地を標的にしたと主張したと、プレスTVがX(旧ツイッター)に投稿した。

一方、クウェートの防空当局は、ミサイルやドローンの脅威への対応を進めていると公表。現在の停戦がなお脆弱(ぜいじゃく)であることが浮き彫りとなっている。

米財務省は声明で、ホルムズ海峡を航行する船舶から通航料を徴収し、イランが利益を得ることを阻止するため、ペルシャ湾海峡庁を制裁対象に指定したと発表した。同庁について「国際法に著しく違反するイラン主導の仕組みを先導している」とした。

ホルムズ海峡は全ての国に開かれると語ったトランプ米大統領

原油相場はなお週間ベースで2週連続安となる方向にある。当事国が困難を抱えながらも、少なくとも暫定合意に至るとの楽観的な見方が背景だ。交渉の争点には、イランの核開発計画のほか、イラン側がホルムズ海峡の支配権維持を求めていることなどがある。同海峡は現在、イランと米国による二重の封鎖対象となっている。

スパルタ・コモディティーズのシニア石油市場アナリスト、ジューン・ゴー氏は、「停戦が崩壊すれば、原油市場は石油インフラへの新たな攻撃リスク再燃に直面する一方、原油在庫のバッファーは縮小している」と指摘。米国とイラン双方による限定的な軍事的応酬やクウェートへの攻撃を挙げ、早期合意を巡る楽観的な見方は後退していると述べた。

原題:Oil Spikes as Renewed Gulf Attacks Threaten Fragile Ceasefire

Oil Gains as Renewed Gulf Attacks Threaten Fragile Ceasefire

(抜粋)

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