ソフトウエア大手の米セールスフォースが発表した5-7月(第2四半期)の売上高見通しが市場予想をわずかに下回った。人工知能(AI)がソフト業界を揺るがすことへの警戒感が強まる中、投資家を不安にさせた。

27日の発表資料によると、5-7月期の売上高見通しは約113億ドル(約1兆8000億円)。市場予想平均は114億ドルだった。また、将来の売上高の指標となる2-4月(第1四半期)の残存履行義務(RPO)は679億ドルで、これも市場予想平均の689億ドルを下回った。

顧客管理ソフト大手のセールスフォースは、AI時代でも成長を続けられるかが問われている。同社は、人手を介さずに顧客対応などを担うAIツール「エージェントフォース」を売り込む。ただ、ブルームバーグ・ニュースは先週、この製品が宣伝内容に見合う機能を必ずしも備えていないと報じている。

発表を受け、同社の株価は引け後の時間外取引で一時約2%下落した。年初からの下落率は約33%に達し、サービスナウやアドビなど他の業務用ソフトウエア企業と同様の値動きとなっている。

エージェントフォースの年間売上高に対する貢献は現時点で12億ドル規模となる見通しで、2月時点の8億ドルから増えた。セールスフォースによると、自社プラットフォーム内でのAIモデル利用は前期比2倍超に増加した。

マイク・スペンサー執行副社長はインタビューで、顧客はAI利用に慣れつつあり、それが業績押し上げにつながっていると述べた。 「導入と利用の広がりがみられ、それが成長加速を支えている」と語った。

2-4月期は、売上高は前年同期比13%増の111億ドルだった。昨年11月のデータソフトウエア会社インフォマティカ買収に伴う4億4400万ドルの売上高が押し上げ要因となった。一部項目を除く1株利益は3.88ドルで、市場予想平均の3.13ドルを上回った。

ロビン・ワシントン最高財務責任者(CFO)は発表文で、売上高の伸びが下期に加速するとの見通しを維持した。

原題:Salesforce Gives Lukewarm Outlook That Fuels Disruption Fear (1)(抜粋)

(最新の株価や幹部コメントなどを追加して更新します)

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