(ブルームバーグ):半導体の受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家最高経営責任者(CEO)は、従業員に対し、今年の利益分配金が平均で30%超増加するとの見通しを示した。同社の報酬制度を巡っては、一部社員からオンライン上で不満の声が上がっていた。
世界のAIインフラを支える中核企業とされるTSMCは、利益拡大を背景に従業員向けインセンティブ制度を拡充する。事情に詳しい関係者によると、魏CEOは27日のタウンホールミーティングで、台湾の従業員の利益分配ボーナスが平均で前年比30%超増加するとの見通しに自信を示した。増加率は前年を上回るという。会合が非公開だったとして、関係者は匿名を条件に話した。

魏CEOの発言は、AI開発や関連投資の歴史的な拡大による恩恵を受ける企業に対し、急増する利益を従業員にも還元するよう求める圧力が強まっていることを浮き彫りにしている。
世界最大の半導体メモリーメーカー、サムスン電子の労働組合は27日、半導体部門従業員に平均約34万ドル(約5400万円)の賞与を支給する報酬合意を賛成多数で承認。世界的な半導体供給を混乱させかねなかったストライキは回避された。
魏CEOによる今回の表明に先立ち、同社の四半期ボーナスを巡ってオンライン上で数日間にわたり議論が続いていた。一部の匿名投稿では、増加幅に疑問を呈する声が上がっていた。
TSMCは、社内の従業員向け会合が開催されたことを確認した以外、コメントを控えた。同社は今週初めの声明で、業績に基づく従業員向け利益分配金について、2025年の増加率を上回る伸びとなることに強い自信を示していた。
原題:TSMC CEO Pledges 30%-Plus Incentive Bump as AI Profits Soar (1)(抜粋)
--取材協力:Yian Lee.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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