(ブルームバーグ):株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは近く、人工知能(AI)エージェントを活用した株取引サービスを開始する方針だ。クレジットカード決済機能にもAIを活用する。
27日の同社発表によると、顧客は通常の投資口座とは完全に分離した「エージェント型取引口座」を開設できる。これにより、AIエージェントが利用できる資金は同口座に入金された範囲に限定される。投資家は、ゼロから分散投資ポートフォリオを構築したり、市場機会に応じて資産配分を調整したりするようAIエージェントに指示できるようになる。
ロビンフッドの証券部門でプロダクト管理担当バイスプレジデントを務めるアビシェク・ファテプリア氏はインタビューで、「仮説に基づく運用を行う人もいれば、ポートフォリオのリバランスを行う人もいる」と説明。「顧客が外部のエージェントやツールを利用できるようになれば、運用の可能性は大きく広がる」と述べた。
ファテプリア氏は、利用者ごとの異なる使い方を把握し、今後の製品開発に生かしたい考えも示した。
個人投資家向けサービスを手掛ける他社と同様、ロビンフッドは既にAIを活用して一部サービスを強化している。保有資産の最適化に向けた分析や知見を提供する「Robinhood Cortex(ロビンフッド・コルテックス)」を通じ、資産運用サービスにもAIを取り入れている。競合のチャールズ・シュワブもAIについて、資産運用業界に打撃をもたらすのではなく、業界の追い風になると指摘する。アドバイザー業務の効率化や、複雑な顧客ニーズへの対応に役立つとの見方を示している。
発表によれば、顧客がAIエージェントに取引を指示できるのは当面、株式のみに限られる。その後はオプションや暗号資産(仮想通貨)、イベント契約、先物などにも対応を広げる予定だ。ロビンフッドはカリフォルニア州メンロパークに本社を置く。
さらに、「ロビンフッド・ゴールド・カード」の保有者は、AIエージェントに決済を代行させることが可能になる。ただし、月間利用限度額を設定し、手動承認を必須とするかどうかを選択する必要がある。例えば、人気レストランの予約枠が空いた際に自動で予約を入れるよう設定したり、特定のブランドバッグをインターネット上で探し、総額が2500ドル(約40万円)未満であれば購入するようAIエージェントに指示したりできるという。
原題:Robinhood Launches AI Stock Trading, Purchases on Credit Cards(抜粋)
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