(ブルームバーグ):イランは米国との和平合意に向けた協議が進展しているとの認識を示した。焦点は全ての戦線で戦闘を終結させることを確実にする点に絞られ、その他の主要な争点は後の段階で詰められる見通しだという。
ルビオ国務長官も解決が視野に入っているとの見方を示唆した。一方でトランプ米大統領は23日、ニュースサイトのアクシオスに対し、合意が成立するか、あるいは「徹底的にたたきのめす」か、見通しは「五分五分だ」と述べた。トランプ氏は政権の交渉担当トップと協議し、24日までの決定を目指すとも述べた。
イラン国営テレビはイラン外務省のバガエイ報道官による発言として「イランと米国による合意文書の最終案は依然として精査中だ」と伝えた。和平調停の取り組みは現在、覚書の最終的なとりまとめに集中しており、「この1週間に見解のすり合わせに向けて進展があった」と述べた。
バガエイ氏は「仲介役との協議を通じて対処すべき問題は残る。今後3-4日の動きを見極める必要がある」と述べた。
バガエイ氏の発言は、パキスタンによる再度の仲介努力や、湾岸諸国による訴えが奏功している可能性を示すものだ。
英紙フィナンシャル(FT)は23日、停戦の60日延長で合意に近づいているとの仲介者の見解を伝えた。合意にはホルムズ海峡の段階的再開が含まれるという。
それでもイランの核開発計画を今後どうするかという問題や、制裁解除の要求など、主要な相違点がどのように扱われるのかは依然として不透明だ。バガエイ氏はこれらの問題は現在議題に上がっていないと述べた。双方はまた、ホルムズ海峡をどのように管理すべきかについても合意する必要がある。世界のエネルギー供給にとって重要な同海峡は、2月28日に戦争が始まって以来、ほぼ閉鎖されたままの状態が続いている。
ルビオ長官は23日、インドで記者団に「一定の進展があった」と述べ、今後数日中に発表が行われる可能性があると語った。その上で、イランが核兵器を決して保有してはならず、高濃縮ウランを引き渡す必要があり、ホルムズ海峡の自由な航行を確保しなければならないとして、米国の立場は変わらないと述べた。「大統領は常に、このような問題を交渉による外交的解決を通じて解決することを望んでいる」とルビオ長官は話した。
米国とイランの仲介役として有力視されているパキスタン陸軍トップのムニール元帥は、22-23日に訪問先のテヘランで、イランのペゼシュキアン大統領とアラグチ外相、ガリバフ国会議長と和平合意について協議した。
パキスタン軍広報部門は23日、「一連の協議は前向きかつ建設的な環境で行われ、仲介プロセスに有意義に寄与した」との声明を出した。「この24時間に集中的に行われた交渉で、最終的な理解に向けた重要な進展がもたらされた」とした。
イラン外務省によれば、アラグチ外相はオマーンや、トルコ、カタール、イラクの外相、国連のグテレス事務総長と個別に協議した。

原題:Iran, US Signal Progress in Peace Talks as Issues Unresolved (1)(抜粋)
--取材協力:Eric Martin、Carla Canivete、Stanley James、Sam Kim (News)、Chris Miller.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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