(ブルームバーグ):トランプ米大統領はイランとの和平合意についての「交渉がおおむねまとまった」と述べ、ホルムズ海峡の再開につながる合意を間もなく発表する計画を明らかにした。
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で「米国、イラン、他のさまざまな国の間で、最終調整を条件に、合意について交渉がおおむねまとまった」と書き込んだ。
イランはこれに先立ち、米国との和平合意に向けた協議が進展しているとの認識を示していた。焦点は全ての戦線で戦闘を終結させることを確実にする点に絞られ、その他の主要な争点は後の段階で詰められる見通しだとしていた。
パキスタンと複数のアラブ諸国は、約6週間にわたりほぼ維持されてきた停戦の延長と、より包括的な合意に向けた交渉を求めて働きかけていた。
トランプ氏は23日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、パキスタン、トルコを含む地域大国の首脳やイスラエルのネタニヤフ首相と、自身が「和平に関する覚書」と位置付ける内容について協議した後、ホワイトハウスで側近らと協議した。
イランの半国営ファルス通信は24日早朝、合意が近いとするトランプ氏の主張について「現実から程遠い」と一蹴した。直近で交換された文書では、合意が成立した場合でもホルムズ海峡の管理は「イランの権限と裁量の下に置かれる」としている。
その数時間前にもファルス通信は、イランの核計画や凍結資金、ホルムズ海峡の扱いが米国との協議で「深刻な対立点」のままだと伝えていた。
イランは合意最終案の文言を精査している段階だと示唆していた。イラン国営テレビはこれより先、「この1週間で、見解の一致に向けた進展があった」とする外務省のバガエイ報道官の発言を報じた。
それでもイランの核開発計画を今後どうするかという問題や、制裁解除の要求など、主要な相違点がどのように扱われるのかは依然として不透明だ。バガエイ氏はこれらの問題は現在議題に上がっていないと述べていた。双方はまた、ホルムズ海峡をどのように管理すべきかについても合意する必要がある。世界のエネルギー供給にとって重要な同海峡は、2月28日に戦争が始まって以来、ほぼ閉鎖された状態が続いている。
ルビオ米国務長官はインドで記者団に「一定の進展があった」と述べ、今後数日中に発表が行われる可能性があると語っていた。その上で、イランが核兵器を決して保有してはならず、高濃縮ウランを引き渡す必要があり、ホルムズ海峡の自由な航行を確保しなければならないとして、米国の立場は変わらないと述べた。「大統領は常に、このような問題を交渉による外交的解決を通じて解決することを望んでいる」とルビオ長官は話した。
イランはウラン放棄や濃縮停止の要求を拒否している一方、核兵器開発の意図を否定している。同国はまた、ホルムズ海峡を通過する船舶への課金を望んでいる。
また準国営のタスニム通信によれば、イランは第一段階として、国外で凍結されている同国資産の「相当部分」が解除されることを米国に要求しており、残りの資産凍結解除についても「透明性のある」手続きを求めている。
米国とイスラエルによる対イラン空爆で始まったこの戦争では、イランが湾岸諸国や遠方の国々にミサイルやドローン(無人機)で応戦し、戦渦が拡大した。イランとレバノンを中心に、数千人が死亡した。
これまでのところ、恒久的な和平合意のめどは立っておらず、世界のエネルギー市場の緊張は続き、原油価格は1バレル=100ドル超に高止まりしている。事情に詳しい複数の関係者によると、UAEはカタール、サウジアラビアと共に、交渉により多くの時間を与えるようトランプ氏に求めている。
トランプ氏にはまた、議会の支配構図を左右しかねない中間選挙を11月に控え、紛争終結を求める政治的圧力が国内で強まっている。ガソリン価格急騰に不満を抱く国民の間では、戦闘再開への反対が強まっている。
原題:Trump Says He’ll Announce Negotiated Deal With Iran Shortly (3)(抜粋)
(5段落目以降に地域大国との会合やファルス通信の報道を追加して更新します)
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