来週の円相場は対ドルで160円を試す展開が続きそうだ。イラン情勢の先行き不透明感がドルの支えになる一方、円は買い材料に乏しく先安観が強い。通貨当局の介入姿勢を探りつつ、円の下値をうかがうとみられる。

◎三井住友信託銀行市場営業部の加藤倫義ダイレクトチームシニアアドバイザー

  • 輸入企業はドルを買い遅れており、下がったところで買いたい向きが多い。一方、輸出企業は160円をめどにドルを売りたい先はあるものの、焦ってはいない
  • 日本銀行の6月の金融政策決定会合は3週間も先であり、利上げが本当に実現するかどうか分からない
  • 160円に近づけば当局からけん制が入ることは分かっているが、介入があっても円高に行かないと思っている市場参加者が多く、ドル・円はじりじりと上値を試しにいくだろう
  • 予想レンジは155-160円

◎岡三証券投資戦略部の武部力也シニアストラテジスト

  • ドル・円は今週ここまで80銭しか動いておらず、市場は気迷い状態が続いている。来週は米英市場が週初休みで、沈滞ムードが続くだろう
  • 補正予算規模は3兆円と小さく、政府は財政拡張懸念から円売りや金利上昇が進まないように配慮しているのだろう
  • 市場は寝ている金融当局がどこで目を覚ますか、抜き足差し足忍び足でドル・円の上値を試すとみる
  • 予想レンジは157円50銭-159円50銭

主な予定

  • 27日:日銀の植田和男総裁が日銀金融研究所の2026年国際コンファレンス「金融政策の新たな視野」であいさつ
  • 28日:4月の米個人消費支出(PCE)価格指数
  • 28日:1-3月期の米国内総生産(GDP)改定値
  • 29日:5月の東京都区部消費者物価指数(CPI)
  • 29日:財務省が外国為替平衡操作の実施状況(月次ベース、4月28日~5月27日)を公表

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