4月28、29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、インフレ率が連邦準備制度理事会(FRB)目標の2%を上回り続けた場合は利上げを検討する必要が生じる可能性が高いと、過半数の当局者が指摘していた。FRBが議事要旨を20日に公表した。

また「多くの」当局者が、FRBは金融緩和方向へのバイアスを声明から削除し、次の動きが利上げとなり得ることを示唆すべきだと主張したことも明らかになった。

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幾人かの政策当局者は、利下げがいずれ正当化されることになると述べたが、大部分の参加者は「インフレ率が2%を持続的に上回る場合は、一定の政策引き締めが適切となる可能性が高い」と強調した。

利上げの可能性に対応するため、「多くの参加者が、委員会の将来的な金利判断の方向性に関し、緩和バイアスを示唆した文言を、会合後の声明から削除することを望んだ」と、議事要旨には記されている。

今回の議事要旨は、イラン戦争が引き起こしたインフレ圧力に関して、FRB当局者が懸念を深めていることを浮き彫りにした。今年最も可能性の高い政策シナリオは利下げだと示唆していた今年年初から、FRBは様変わりした。

4月の会合では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを3.50-3.75%に据え置いた。しかし、3人が据え置き自体は支持したものの、声明に盛り込まれた将来的な利下げ再開を示唆する文言に反対した。

「参加者の大多数は、インフレ率が委員会の目標である2%に戻るまでに、従来想定していたより長い時間を要するリスクが高まっていると指摘した」とも議事要旨には記された。

ホルムズ海峡で事実上の封鎖が続き、債券利回りが急上昇する中、幾人かの当局者は4月のFOMC会合以降、インフレ見通しの悪化について警告を発している。

雇用のデータは予想を上回り、インフレ指標は想定以上に加速している。イラン戦争に伴うより大きなリスクは経済活動の急減速ではなく、物価上昇圧力であるとの見方を、こうした状況は一層強めている。

当局者は労働市場について、脆弱(ぜいじゃく)ではあるが、安定しつつあるとの認識を引き続き示した。

パウエルFRB議長(当時)は4月会合後の記者会見で、声明に緩和バイアスを残した決定は、3月中旬に開催した前回会合時に比べて「判断が非常に難しかった」と発言。文言の修正は「早ければ次回会合にもあり得る」と述べた。パウエル氏はウォーシュ次期議長が正式に就任宣誓するまでの間、臨時議長を務めている。

原題:Fed Minutes Show More Officials Warned of Rate-Hike Scenario (1)(抜粋)

(第7段落以降に詳細を追加して更新します)

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