メキシコはユカタン半島に浮体式ガス火力発電設備を導入する。発電船事業を手掛けるトルコのカルパワーシップと契約を締結した。季節的な停電への対応や電力網強化を目的とした官民連携の最新の取り組みとなる。

ブルームバーグが確認した文書によると、メキシコの送電網を管理する国家エネルギー管理センター(CENACE)は、液化天然ガス(LNG)ターミナル船と共にこの浮体式発電所を配備することでカルパワーシップと合意した。

同文書によると、これによりメキシコの総発電容量90ギガワットの送電網に対し、今後3年間にわたり需要のピーク時に利用可能な250メガワットが追加される。

発電船は、LNGターミナルとして装備された別の船舶から燃料を供給する仕組み。今後数週間以内にメキシコに到着し、当局との調整後に稼働を開始する見通しだ。契約金額は公表されていない。

エネルギー省はコメント要請に応じなかった。

ユカタン半島はメキシコ有数の観光地であり、電力需要の伸びが最も速い地域の一つ。国家電力システム開発計画(PRODESEN)によれば、年間需要は3.8%の増加が見込まれている。

カンクンなどの観光地を抱える同地域では、需要ピーク時に季節的停電が発生することが多く、政府はガス火力発電能力を高めるため新たなインフラ整備を進めている。

今回の提携は、発電やパイプライン、再生可能エネルギー分野で進む一連の官民共同事業の一部だ。シェインバウム大統領はエネルギー分野への民間資本回帰を目指している。

ゴンサレス・エネルギー相は先週、政府が今年、新規エネルギー案件の大部分について入札を実施する予定で、2025年比で官民投資を34%増やす方針を示した。

カルパワーシップは現在、エクアドルとガイアナ、ドミニカ共和国で事業を展開し、ブラジル、セネガル、インドネシアでも同様のLNG発電プロジェクトを進めている。

原題:Mexico Signs Deal for Floating Gas Plant to Meet Yucatan Demand(抜粋)

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