(ブルームバーグ):米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、米国製の人工知能(AI)半導体の輸入を中国当局が最終的に認めるとの見通しを示した。
トランプ米大統領の先週の訪中に同行したフアン氏は18日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「中国政府は、自国市場をどの程度保護したいのかを判断しなければならない」と述べ、「私の感覚では、市場はいずれ開かれる」と語った。
フアン氏は、中国の習近平国家主席との首脳会談に臨んだトランプ氏に同行した米企業首脳らに直前になって加わった。フアン氏の同行は、エヌビディアが中国へのAI半導体出荷で突破口を開くのではないかとの臆測を、投資家やワシントンの対中強硬派の間に広げた。
エヌビディアがAI半導体「H200」を中国顧客に販売する取り組みについてフアン氏は、中国当局者と直接協議していないと述べた。ただ、この問題が米中双方の当局者間の協議で取り上げられたことは認め、「私は彼らが何を決めるのかを楽しみにしている」と語った。
トランプ氏はワシントンに戻った後の15日、エヌビディアのH200について「取り上げられた。何かが起こり得ると思う」と述べたが、それ以上の説明はしなかった。同氏は、中国がH200の購入を承認していないのは、「彼らがそうしないことを選んだからだ。彼らは自前で開発したいのだ」と付け加えた。
トランプ氏は昨年12月、エヌビディアによるH200の中国顧客向け出荷を認める方針に同意した。AI分野での中国の成長を抑制するための措置の大幅な緩和を意味する判断だった。その後、米商務省は中国向け販売に道を開くライセンスを付与した。それでも中国の当局者は、半導体の自給自足を達成し、華為技術(ファーウェイ)などの国内有力企業を後押ししたい考えもあり、中国企業による購入を保留している。
フアン氏は以前、中国はエヌビディアにとって500億ドル(約8兆円)規模の機会だと位置付けていたが、同社は今年に入り、中国市場でのAI半導体売上高をゼロとする見通しを維持している。同社は20日に決算を発表する予定で、中国向けAI半導体出荷の見通しに関する最新情報に投資家の注目が集まりそうだ。
3月にフアン氏は、同社が中国の「多くの顧客」向け出荷について米国の承認を得ており、それに応じてH200の生産を本格化させる準備を進めていると述べていた。事情に詳しい関係者によると、同社は実際に受注したものの、中国企業はその後、実際には購入契約を履行できないと同社に伝えた。
原題:Nvidia’s CEO Says China Will Open Its Market to AI Chips From US(抜粋)
--取材協力:Mackenzie Hawkins.
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