(ブルームバーグ):19日の原油相場は小幅安。総じて方向感に欠ける展開だった。トランプ米大統領が対イラン攻撃再開をあらためて示唆したが、その意図を見極めたいとのムードが強かった。トランプ氏は前日には予定していた攻撃を中止したと述べていた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比23セント(0.2%)安い1バレル=104.15ドルで終了した。取引がより少ない6月限は89セント(0.8%)安。6月限はこの日が最終取引日。
北海ブレント先物7月限は82セント(0.7%)安の111.28ドルで終えた。
トランプ氏はこの日、「戦争をしたくはないが、彼らに再び大きな打撃を与えなければならないかもしれない」と記者団に述べた。
戦争に起因する高いボラティリティーが続く中、こうした発言に市場関係者は慣れてきている。ただ、多くの投資家は、戦闘再開のより確かな証拠が示されない限り、原油のロングポジションを積み増すことには慎重だ。
北大西洋条約機構(NATO)はホルムズ海峡の封鎖が7月初旬までに解除されない場合、船舶の海峡通過を支援する可能性を検討している。原油相場はこの報道の後、下げ幅を拡大した。
SEBのチーフ商品アナリスト、ビャーネ・シールドロップ氏は「トランプ氏によるこうした口先介入は、以前は相場に強い下押し圧力を与えていた。しかし今では、実態を伴わない限り、その影響力が次第に薄れているようだ」と指摘。
「われわれがみる限り、米国とイランの交渉に実質的な進展はない。双方とも従来の要求を維持している」と述べた。
イランはこれまでのところトランプ氏の要求に屈しておらず、ホルムズ海峡の航行も大部分阻止している。
原題:Oil Creeps Lower as Traders Weigh Trump’s Threats to Strike Iran(抜粋)
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