原油相場はアジア時間19日、序盤の取引で下落した。トランプ米大統領が19日に予定していたイランへの攻撃を見送ると明らかにしたことを受けた。

ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、1バレル=103ドルを下回った。前日は3.3%上昇していた。北海ブレント先物は112ドル超で取引を終えた。

トランプ氏は18日夕(日本時間19日早朝)のSNSへの投稿で、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の首脳から「真剣な交渉が行われているため、翌日に予定していたイラン攻撃を見送るよう求められた」と説明した。

交渉を巡る不透明感や、ホルムズ海峡のほぼ全面的な閉鎖によってペルシャ湾岸からのエネルギー供給が長期にわたり滞る可能性があることから、原油価格は上昇してきた。トランプ氏はイランに対する軍事行動の再開を繰り返し警告してきたが、実行には移していない。イランは協議再開を直ちには認めていない。

「大統領が明日の『予定されていた』攻撃を中止したことは好材料だ」とムリエル・シーバートのマーク・マレク最高投資責任者(CIO)は指摘。「計画変更は、交渉を巡る状況がいかに不確実で予測しにくいかを示している」と述べた。

トランプ氏は、受け入れ可能な合意に至らなければ米国は攻撃する用意があると述べたが、期限は示さなかった。

18日には、最終合意に達するまで原油制裁を一時的に免除する案を米国が提示したとイランの準国営タスニム通信が報じた後、原油は一時、上げ幅を縮小していた。匿名を条件に語った米当局者は、この報道は事実ではないと述べたが、詳細は明らかにしなかった。

一方、米国は、すでにタンカーに積み込まれているロシア産原油と石油製品の販売を認める新たな免除措置を出した。前回の免除措置は、数日前に失効していた。

原題:Oil Declines After Trump Says He Called Off Strike on Iran(抜粋)

--取材協力:Mia Gindis.

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