(ブルームバーグ):中国の輸出の伸びは4月に予想以上に回復した。イラン戦争による海運の混乱にもかかわらず、人工知能(AI)投資ブームで貿易量が増加した。
税関総署が9日発表した4月の輸出はドルベースで前年同月比14.1%、輸入は25.3%それぞれ増えた。輸出の伸びは3月の2.5%を大きく上回った。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想は、輸出が8.4%増、輸入は20%増。貿易黒字は848億2000万ドル(約13兆3000億円、予想は836億5000万ドル)となった。
米軍とイスラエル軍によるイラン攻撃、同国の報復に伴う混乱が中東全域に広がり、エネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡が実質的な封鎖状態となったことで、中国の輸出の伸びは3月に著しく鈍化した。半導体などハイテク製品の輸入急増で、3月の貿易黒字は過去1年余りで最も少なくなった。
トランプ米大統領は14、15日に中国を訪れ、習近平国家主席と北京で会談する。米中首脳会談を控え、両国の貿易不均衡が再び注目されるが、米商務省のデータによると、米国の3月の対中物品貿易赤字は3カ月連続で拡大した。

ホルムズ海峡を通る船舶の急激な減少は、中国の輸入を妨げ、原油価格を押し上げ、中国製品に対する海外からの需要を脅かす恐れもある。
輸出好調により、中国は2025年に過去最高の1兆2000億ドルの貿易黒字を記録した。今年これまでの出荷量は、データセンターと電力設備への投資がけん引する世界的需要の強さもあって、昨年の記録的な水準をほぼ上回っている。
輸出の回復力と工業の成長が維持されれば、中国当局は追加の景気刺激策を見送る可能性が高い。しかしコスト圧力が高まり、国内消費が勢いを欠く状況で、中東での衝突が長期化すれば、中国も脆弱(ぜいじゃく)となりかねない。
原題:Chinese Export Growth Rebounds as War Fails to Curb Trade(抜粋)
(好調な出荷に関する情報を追加して更新します)
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