(ブルームバーグ):JPモルガン・チェースのストラテジストによると、イラン戦争を受けて底を打った世界株の反発は極めて限定的であり、わずかな好材料があれば、より広範な上昇となる可能性がある。
ミスラフ・マテイカ氏率いるチームは、短期的には変動が見込まれるものの、数日や数週間を超える投資期間を持つ投資家は、株価が下落した局面を利用し、株式へのエクスポージャーを引き続き積み増すべきだと指摘した。
マテイカ氏らによると、原油価格の高騰を踏まえると、MSCIのワールド指数のV字回復は整合的でないように見えるが、上昇を支えているのは限られた銘柄だ。戦争開始前と比べると、投資家のポジションは軽くなっており、買いを抑制していた要因が緩和されれば、より広範に上昇する可能性がある。
同氏は顧客向けリポートで「株は表面下ではそれほど気を緩めている状況にはない」と述べた。例えば、消費関連銘柄のほぼすべてが安値圏で低迷しているという。堅調な業績は引き続き株式を下支えする見通しで、米国株はバリュエーションが割高に見える一方、国際株は割安に映る。
今年に入り、一部銘柄に集中するリスクは、投資家の主要な懸念として浮上している。2026年初め以降、S&P500種株価指数の上げの約84%は7銘柄によって生み出され、欧州ではストックス欧州600指数の上昇分の90%超を6社が占めている。
米国では、相場の上昇はほぼ全面的に大手ハイテク銘柄がけん引している。欧州ではより分散が効いているものの、大手ハイテク企業が存在しないため、3つのエネルギー企業が主導し、リターンの40%を占めている。
JPモルガンのストラテジストらは、短期的には上昇は引き続き限定的となり、大手ハイテク銘柄の回復が主な原動力になるとの見方を示した一方で、今年後半にはより幅広い銘柄に上昇が広がり、バリュー株や小型株、国際市場へと主導権が移ると予想している。
原題:JPMorgan’s Matejka Sees More Stock Gains After Narrow Rally
(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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