(ブルームバーグ):米商務省の人工知能標準・イノベーションセンター(CAISI)は5日、マイクロソフト、xAI、アルファベット傘下のグーグルが、自社の人工知能(AI)モデルについて、一般公開前に能力を評価し安全性を高めるため、米政府に事前アクセスを提供することで合意したと発表した。
OpenAIとアンソロピックは、CAISIによる公開前レビューを受け入れており、新たに3社が加わることになる。発表によると、OpenAIとアンソロピックも、トランプ大統領のAI行動計画の優先事項により適合させるため、CAISIとの既存の合意を見直した。
CAISIは2024年以降、OpenAIとアンソロピックについて、未公開の最先端モデルを含め、40件以上のモデルに公開前にアクセスし、評価を行ってきた。
CAISIは自らを「試験、共同研究、ベストプラクティスの策定に関する米政府内の主要な窓口」と位置付けている。現時点では法的な裏付けはないが、一部の議員は、同機関に恒久的な位置付けを与える法案を提出した。
アンソロピックが4月、自社のAIモデル「Mythos(ミュトス)」がサイバーセキュリティ防御の弱点を見つける能力に優れていると発表して以来、トランプ政権はAI政策形成を急いでいる。
米紙ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ政権がAIツールに対し、政府の審査プロセスを創設する大統領令を検討していると報じた。報道によると、この審査プロセスは監督の一形態となる見込みである。ホワイトハウス当局者は、発表がある場合はトランプ大統領から直接行われるとし、大統領令を巡る議論は憶測に過ぎないとしている。
昨年7月に公表されたトランプ政権のAI行動計画では、CAISIがAI評価エコシステムの一部として位置付けられ、国家安全保障に関連するAIモデルの評価を主導するよう求められている。また規制当局に対し、「既存法をAIシステムに適用するうえで、評価の活用を検討する」よう求めている。CAISIによるモデル評価の拡大は、既存法の新たな執行につながる可能性もある。
原題:Google, Microsoft to Give US Agency Early Access to AI Models(抜粋)
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