人工知能(AI)ツールの普及で競い合うOpenAIとアンソロピックはともに、世界的な大手金融機関などと合弁事業を設立している。

OpenAIは、自社のAIソフトウエアの活用を企業に促す事業会社に向け、TPGやブルックフィールド・アセット・マネジメント、アドベント、ベインキャピタルなどから40億ドル超を調達した。ブルームバーグ・ニュースがそれを報じた数分後、アンソロピックは、ブラックストーンやヘルマン・アンド・フリードマン、ゴールドマン・サックス・グループと手を組み、同様の会社を設立すると発表した。

両社の取り組みの背景には、顧客先でAI導入を支援する技術者「フォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)」の需要拡大がある。こうした人材は、AIソフトウエアが業務をどのように改善できるかを説明する役割を担い、ほぼすべてのAIモデル開発企業が積極的に採用を進めている。

その狙いは、AI企業が巨額の資金を投じて開発し、なお収益化を模索している技術の普及を一段と加速させることにある。両社はいずれも早ければ年内の新規株式公開(IPO)を目指しており、普及拡大の重要性は一段と高まっている。

事情に詳しい関係者によると、OpenAIの新たな合弁会社のパートナーには、ドラゴニア・インベストメント・グループやソフトバンクグループのほか、複数のコンサルティング会社も含まれる。ブルームバーグ・ニュースは先に、 OpenAIがAIソフト導入拡大に特化した合弁会社の設立を目指していると報じていた。

オープンAI、TPG、ブルックフィールドの広報担当者はいずれもコメントを差し控えた。その他のパートナー企業の担当者からはコメント要請に対する回答がなかった。

アンソロピックは合弁事業を通じ、主力AIツールの「Claude(クロード)」を幅広い中堅企業の中核業務に導入することを目指しているとした。同事業には、アポロ・グローバル・マネジメントやジェネラル・アトランティック、レナード・グリーン・アンド・パートナーズ、GIC、セコイア・キャピタルなども出資している。

原題:OpenAI, Anthropic Form JVs With Wall Street to Drive AI Adoption(抜粋)

--取材協力:Allison McNeely、Shirin Ghaffary.

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