原油相場は前日の上げ幅の大半を維持している。 エネルギーインフラやホルムズ海峡周辺の船舶への攻撃が再開され、米国とイランがペルシャ湾で交戦するなど中東で緊張が高まっている。

米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は4日の米国時間の取引で4%余り急伸。アジア時間5日早朝の取引では1バレル=105ドル近辺で推移している。北海ブレントは前日、114ドルを上回る水準で取引を終えた。

米中央軍によると、米軍はホルムズ海峡で米船籍の船舶2隻の通航を支援する中、イランのドローンやミサイル、小型武装艇による攻撃を撃退した。アラブ首長国連邦(UAE)は、同国のフジャイラ港で発生した大規模な火災について、イランのドローン攻撃が原因だと非難した。

一連の動きは、戦争によってペルシャ湾で足止めとなっている船舶のために米国がホルムズ海峡の航路を確保しようとする中で起きた。4週間にわたっておおむね維持されてきた停戦を揺るがしている。

国際情勢のリスク分析を手掛けるユーラシア・グループの地政学アナリスト、グレゴリー・ブリュー氏は、「市場の結論としては、米国とイランの間で合意がなされない限り、海峡は閉鎖されたままとなる可能性が高いことがあらためて示されたということだ。それは、原油価格に上昇圧力がかかり続けることを意味する」と述べた。

シェブロンのマイク・ワースCEOはホルムズ海峡の封鎖により世界の石油供給が「逼迫しつつある」とトランプ政権に伝えた。

イランのアラグチ外相はXへの投稿で、米国との協議は「進展している」と述べたが、米国とUAEは「悪意を持つ者たちによって再び泥沼に引きずり込まれないよう警戒すべきだ」とも指摘した。また、ホルムズ海峡での出来事は「政治的危機に軍事的解決策はない」ことを明確にしたと付け加えた。

トランプ米大統領は、2月末に始まったイランとの戦争がさらに2-3週間続く可能性があると述べ、「われわれにとって時間は重要ではない」と付け加えた。セーラム・ニュース・チャンネルのインタビューで語った。

原題:Oil Holds Gain as Iran, US Exchange Fire in Middle East Flareup(抜粋)

--取材協力:Charles Gorrivan.

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