米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレ率が自身の予想通り、連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%に低下するならば、政策金利は「いずれ」引き下げられる必要があるだろうと述べた。

「インフレが低下しているという事実を反映するため、いずれ金利を引き下げる必要がある」とウィリアムズ総裁は4日、ニューヨークでの講演後、記者団に語った。「インフレは今年、これまでの予想よりも高く推移しており、そのため利下げの時期は先送りされると考えているが、基本的な見方自体は変わらない」と述べた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、政策金利を据え置いたが、声明に盛り込まれた「緩和バイアス」に対して3人の当局者が反対した。彼らは次の金利変更が利上げにも利下げにもなり得ることを示唆する文言を支持した。

ウィリアムズ総裁は記者団に対し、近い将来の利上げを正当化するような材料は「日々のデータの中に見当たらない」として、声明の現在の表現に「非常に満足している」と述べた。

動画:ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁

同総裁は講演で、イラン戦争による「顕著な」サプライチェーン混乱の中で、FRBの現行政策スタンスは物価安定と完全雇用のリスクのバランスを取っていると述べた。

「高止まりするインフレと、労働市場が発信する強弱混在のシグナル、不確実性の高まりは異例の状況を呈しているが、現在の金融政策スタンスはリスクのバランスを取る上で適切に位置付けられている」と総裁は述べた。

同総裁は米供給管理協会(ISM)景気指数など、最近の統計にはイラン戦争によるサプライチェーン混乱が反映されているが、新型コロナ禍後に見られた混乱と比較しつつ、今回は持続的なインフレ圧力の余地がより小さい可能性があると示唆した。

「パンデミックからの回復局面にあった2021年に世界経済が経験した深刻な供給不足や、サプライチェーンの混乱を想起させる。しかし当時とは異なり、労働市場がインフレ圧力を強めているわけではない」とウィリアムズ総裁は述べた。

「さらに輸入品やエネルギーを除いた基調的なインフレは、これまでのところ安定しており、関税による二次的な影響が経済全体に波及している兆候も見られない」と述べた。

原題:Fed’s Williams Says Rates Will Need to Be Lower ‘At Some Point’(抜粋)

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