3月の米設備投資向け受注は2020年半ば以来の大幅な増加となり、人工知能(AI)関連の支出に支えられた堅調な設備投資の流れが1年以上にわたり続いている。

企業がAIへの支出を継続し、より有利な税制措置を活用する中で、設備投資は今年も堅調に推移するとエコノミストは見込んでいる。一方、イラン戦争が早期に解決しなければ、企業がどの程度慎重姿勢を強めるかは不透明だ。この紛争により、原油や一部コモディティーの価格は大きく押し上げられている。

耐久財受注統計では、通信機器や電気機器、自動車および同部品の受注が増加した。軍用機の受注も大きく伸びた。

航空機を含む非国防資本財の出荷は3月に0.5%増加した。これは国内総生産(GDP)の設備投資項目に直接反映される。政府は取り消しが可能な受注ではなく、出荷データをGDPの算出に用いている。

航空機や軍需品を除いた、変動の小さいコア資本財出荷は1.2%増加した。前月は1.3%増に上方修正された。

貿易赤字

別に発表された3月の商品貿易赤字は2カ月連続で拡大した。赤字額は前月比5.3%増の879億ドルと、ブルームバーグ調査の中央値と一致した。輸入の増加が輸出の伸びを上回った。

エコノミストは耐久財統計と貿易統計の双方を踏まえ、第1四半期の成長率見通しを見直す見込みだ。1-3月(第1四半期)のGDP速報値は30日に発表される。

耐久財統計の発表前、アトランタ連銀のGDPナウ予測は第1四半期の成長率が1.2%に加速すると見込んでいた。2025年第4四半期は、連邦政府の閉鎖の影響でわずか0.5%にとどまっていた。

29日の各種統計の発表前時点で、アトランタ連銀は設備投資が第1四半期の成長率に0.77ポイント寄与すると見込んでいた。一方で、純輸出は約0.9ポイントの押し下げ要因になるとみていた。

ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は「設備投資はAI関連支出の強さに支えられ、第2四半期に向けて堅調な勢いで推移している。地政学的な不確実性には注意が必要だが、これまでのところ資本支出に顕著な減速の兆しは示されていない」と指摘した。

耐久財統計によると、月ごとの変動が大きい民間航空機の受注は3月に減少した。一方、ボーイングは受注が33機となり、2月の21機から増加したものの、年初の107機を下回った。

両者の比較は参考になる場合もあるが、政府統計と航空機メーカーの月次データは必ずしも一致しない。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Core Capital Goods Orders Jump by Most Since 2020 (3)(抜粋)

(詳細の統計を加え、更新します)

--取材協力:Augusta Saraiva.

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