(ブルームバーグ):英銀バークレイズの債券トレーダーは、1-3月(第1四半期)の変動の激しい相場で利益をあげるのに苦戦した。コモディティー市場の変動の波に乗った米銀に比べ、リターンは見劣りした。
28日の発表文によると、バークレイズの1-3月債券トレーディング収入は17億ポンド(約3660億円)で、前年同期とほぼ同じだった。株式トレーディング収入は16%増の11億ポンドとなった。
株式トレーディングと投資銀行事業は予想を上回ったが、部門全体としては米銀の多くに後れを取った。英住宅金融会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の破綻に関連した特別損失がその一因にある。
英国の主要銀行として、1-3月の決算を発表したのはバークレイズが初めて。投資家にとって、英銀がイラン戦争で生じた経済の不透明性にどのように対応しているのか、うかがい知るきっかけになった。
アディール・カーン氏が現在率いるバークレイズのグローバル・マーケッツ部門は、10年余り前にコモディティー事業から撤退し、過去数カ月に急激に相場が動いたコモディティーを取引していない。一方、原油や金属の専門トレーダーを擁する米銀は、このボラティリティーを利用して記録的な利益を計上した。
C.S.ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、マーケッツ部門の資本規律を維持していると述べた。「当行はランキングを維持し、特定の市場分野では引き続き好調だ」と付け加えた。
財務担当役員のアンナ・クロス氏は、バークレイズが「株式デリバティブやプライム分野で特段の強みを発揮し、クレジットや証券化商品トレーディングも堅調」だったと説明した。
投資銀行部門の業績には、1-3月のドルの相対的な弱さも響いた。同部門の収益の多くはドル建てだが、同行全体の決算はポンドで報告されるため、ドルが弱いとポンド建ての収益が目減りする。
同行はまた、3年間で100億ポンドを株主に還元する目標の一環として、新たに5億ポンドの自社株買いを発表した。
原題:Barclays Traders Miss Out on Wall Street’s Markets Windfall (3)(抜粋)
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