AI相場は強いが、上昇は一部銘柄に偏っている

AI需要は、株式市場を押し上げる重要なドライバーであり続けている。IMFの資料では、AI関連指数や大型ハイテク株が主要な株価指数を上回るパフォーマンスを示しており、市場はAIによる企業収益の拡大を強く期待していることがうかがわれる。

その期待を関連銘柄の株価に集中的に反映されている。しかしながら、上昇の恩恵は市場全体に均等に及んでいるわけではなく、一部のAI関連銘柄や大型テクノロジー株に偏在している。

この構図は、日本株市場にも共通して観察される。ロイターは、日経平均が6万円台に達した一方で、プライム市場では値下がり銘柄が多く、TOPIXとの比較でもハイテク株への偏重が強く意識されたと報じている。

AI関連株は市場を押し上げる強力な推進力を持つ。しかし、上昇のけん引役が少数の銘柄に限られるほど、相場は不安定になりやすい。期待が続いている間は、集中は株価上昇を加速させる。だが、期待が修正された場合には、その集中が指数全体を押し下げる要因になりうるのだ。

ブルームバーグAI指数や「M7」が主要指数を上回る一方、S&P500ソフトウェア指数は2026年初頭に弱含んでいることが確認できる。

同時に、主要国の株式市場では一部銘柄への集中度が高まっている国もある。今後は、AI需要が売上や利益に結びついているかだけでなく、株高が少数の企業に過度に依存していないかという視点も欠かせない。