(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は1日、インフレ抑制に向けた進展が、イラン戦争前から鈍化していたとして、より迅速に利上げを行うべきだとの考えを示した。
ピル氏は4月30日の金融政策委員会(MPC)で、利上げを支持した唯一のメンバーだ。同氏は1日のオンライン説明会で、イランを巡る戦争によってエネルギー価格が押し上げられる前から、ディスインフレが「停滞」していることに懸念を抱いていたと語った。
イングランド銀行は30日、8対1で政策金利を3.75%に据え置くことを決めた。ただし発表前の数時間で原油価格が大きく変動する中、議事録によると、複数の政策委員が今後の会合で利上げの検討に加わる可能性を示唆した。
ピル氏は、イラン戦争前からイングランド銀行の緩和ペースに懸念を示していたが、据え置きの決定については、政策は「比較的良い位置」にあると述べた。また、MPCは不確実性の中で「ヘッドライトに照らされて動けなくなったウサギ」のような状態ではないが、より引き締め的な政策を望むとした。
同氏は「個人的には不確実性を踏まえると、もう少し高い金利水準から始める方が望ましいのではないかと考えている。利上げで対応するという点で、もう少し迅速に行動すべきかもしれないという意見だ」と語った。
ピル氏は、金利据え置きの決定について、ベイリー総裁が30日に用いた「能動的な決定」という表現を繰り返し、MPCが選択したと説明した。同氏は「私たちは単に様子見をしているわけではない。不確実性を踏まえ、この水準が適切だと判断している」と強調した。
原題:Bank of England’s Sole Dissenter Makes Case for Quick Rate Hikes(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.