米マイクロソフトとOpenAIは27日、マイクロソフトがOpenAIの最先端人工知能(AI)モデルをクラウド経由で独占的に顧客に提供する権利を解消したと発表した。これにより、OpenAIにとっては、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)など他のクラウド事業者を経由してAIモデルを提供する道が開かれる。

今回の独占契約解消に伴い、マイクロソフトは自社クラウド上で再販するOpenAI製品のレベニューシェア(収益分配)の支払い義務がなくなる。AIブーム初期には独占販売がマイクロソフトのクラウド売上高の押し上げに寄与していた。

両社が明らかにした新たな契約は、OpenAIの成長と広範なAIブームを支えてきた複雑な関係を簡素化する狙いがある。OpenAIはその後、AIソフトウエアの構築・提供に必要な計算能力を拡大するため、アマゾンを含む複数のクラウド事業者との取引を進めている。

今年初めに発表された投資の一環として、アマゾンのクラウド部門AWSはOpenAIと共同で製品を開発し、AWS上で提供する計画を明らかにしていた。これについてマイクロソフトは、OpenAIの知的財産に関する独占権に抵触する可能性が高いとみて法的措置を検討していたと、フィナンシャル・タイムズ(FT)が先月報じていた。

もっとも、マイクロソフトは引き続きOpenAIの「主要クラウド提供者」の地位を維持し、OpenAIの新製品はまずマイクロソフトのクラウド部門アジュールで提供される。OpenAIが自社で開発・販売する製品の売上高に基づきマイクロソフトに支払う収益分配には上限が設けられると、両社が明らかにした。

OpenAIが昨年、営利企業として再編した一環で、マイクロソフトはOpenAIの持ち分27%を取得した。

ニューヨーク時間27日午前10時40分(日本時間午後11時40分)時点で、マイクロソフトの株価は約0.4%安。アマゾンは0.7%下落している。

原題:OpenAI Breaks Free From Exclusive AI Pact With Partner Microsoft(抜粋)

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