(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏率いるスペースXが、人工知能(AI)コーディングのスタートアップ、カーソル(Cursor)を600億ドル(約9兆5800億円)で買収する合意を実行に移せば、米ベンチャーキャピタル(VC)アンドリーセン・ホロウィッツとスライブ・キャピタルは、数十億ドルの思わぬ利益を手にする。
代表的なAIコードエディター(編集ツール)を提供するカーソルは、開発者が大まかな指示を与えるだけで、AIがプログラミングコードを自動生成・修正する「バイブコーディング」時代をリードする。同社にアンドリーセンとスライブは初期投資していた。
事情に詳しい複数の関係者によると、最大の外部株主であるアンドリーセンは株式の約10%(推定価値約60億ドル相当)を保有する。カーソルの企業価値を4億ドルと評価するシリーズAラウンドを主導し、評価額25億ドルで追加調達を行った資金ラウンドも共同で主導した。
非公開情報を理由に関係者の1人が匿名で語ったところでは、スライブはアンドリーセンに次ぐ外部株主で、保有比率は約7%(同約42億ドル)。スペースXにも初期投資を行った。
アンドリーセンとスライブ、カーソルはいずれもコメントを控えた。
スペースXは21日、カーソルを年内に買収するか、共同事業に100億ドルを支払う合意を発表した。AIコーディングツールで競合他社に対抗することを目指す。関係者によると、スペースXは新規株式公開(IPO)を控えているため、カーソルの買収がすぐに行われることはない。
原題:Andreessen, Thrive Poised to Gain From SpaceX’s Cursor Bid (1)(抜粋)
--取材協力:Rebecca Torrence、Rachel Metz.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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