(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、テキサス州に半導体研究・製造施設を建設するため、約30億ドル(約4800億円)を投じる計画だ。大規模な半導体生産体制の構築に向けた初期段階に当たると、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が22日の決算説明会で明らかにした。
マスク氏によれば、同施設はテスラの既存の「ギガ・テキサス」拠点内に建設される。月産数千枚規模のウエハー生産能力を持つが、新技術や製造プロセスの試験場としての役割を担う。
同氏の宇宙開発企業スペースXがより大規模な半導体製造構想「テラファブ」の初期段階を主導する。インテルも同構想に参加し、半導体の設計や製造、パッケージングの知見を提供するパートナーとして位置付けている。
マスク氏は「これまでに分かっているのは、テスラが研究用のファブを担うということだ」と述べ、「スペースXが大規模なテラファブの初期部分を担当する。残りについてはこれから詰めていく必要がある」と語った。
テラファブは、マスク氏が先端半導体製造への参入を目指す野心的な取り組みで、テスラやスペースX、同氏の人工知能(AI)企業xAIのチームが関与している。
テラファブの目標は、マスク氏が率いる各企業のニーズを満たすのに十分な半導体を確保することだ。同氏は、台湾積体電路製造(TSMC)やサムスン電子といった受託製造業者には対応し切れないと述べている。
提案されている30億ドルの予算は、半導体業界の大手企業1社が最先端工場の建設・設備投資に投じる額の約10分の1に相当する。ASMLホールディングなどの装置メーカーの装置1台だけでも数億ドルに達する場合がある。
決算説明会でインテルの関与の詳細について質問されたマスク氏は、同社の最先端製造プロセス「14A」を活用する考えを示した。同プロセスはまだ顧客を獲得していない。マスク氏の発言を受け、インテル株は22日の時間外取引で約3%上昇した。
インテルの既存工場を利用するのか、同社の製造技術のライセンス供与を受けるのかについては明らかにしなかった。
同氏は「インテルの14Aプロセスを利用する計画だ。これは最先端であり、実際にはまだ完全には完成していない」と述べ、「しかしテラファブが本格的に拡大する頃には、14Aはかなり成熟し実用段階に達しているとみられ、適切な選択だと考える」と語った。
原題:Musk to Spend $3 Billion on ‘Research Fab,’ Use Intel Technology(抜粋)
--取材協力:Ian King.
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