米航空大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは通期利益見通しを引き下げた。中東情勢を受けた燃料価格の上昇が世界の航空会社を圧迫している。

同社によると、2026年通期の調整後1株利益は7-11ドルの見通し。従来は12-14ドルを見込んでいた。

今回の慎重な見通しは、同じ圧力に直面する同業他社の動きとおおむね一致している。デルタ航空は燃料コストや地政学的緊張に伴う不確実性を理由に通期見通しの更新を見送り、アラスカ・エア・グループは26年通期の業績見通し自体を撤回した。

一方、ユナイテッドの1-3月(第1四半期)決算は、市場予想を上回る内容だった。調整後1株利益は1.19ドルと、アナリスト予想平均の1.09ドルを上回った。売上高は10.6%増の146億ドル(約2兆3300億円)で、これも市場予想の約145億ドルを超えた。

同社は需要が引き続き堅調で、特に高単価の顧客層で顕著だと説明した。これはデルタ航空やアラスカ・エアとの見方と一致している。

ユナイテッドの株価終値は1.8%安の97.13ドルとなった。年初来では約13%下落している。投資家がイラン停戦協議の動向を見極める中、デルタ航空は1.4%下落し、アメリカン航空グループは3.8%下げた。

4-6月期(第2四半期)については、1ガロン=約4.30ドルの実効燃料価格を前提に、1株利益を1-2ドルと予想した。1-3月期の燃料費は30億4000万ドルで、前年同期比12.6%増、金額にして約3億4000万ドル増えた。

一方で、同社はコスト上昇に備え供給能力の抑制に動く。計画していた供給能力の伸び率を約5%引き下げ、2026年下期の供給量(有効座席マイル)は前年同期比で横ばいから約2%増にとどまる見通しだ。

米国とイランの戦争でジェット燃料のコストは急騰しており、米航空各社は上昇分を吸収するため、手荷物料金や航空券価格を引き上げている。

ユナイテッドによると、4-6月期に燃料費上昇分の約40-50%を価格転嫁できると見込む。その比率は10-12月(第4四半期)までに85-100%に引き上げられるとの見通しを示した。

原題:United Airlines Cuts Full-Year Forecast on Rising Fuel Costs (2)(抜粋)

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