プレコンサポーターとは?
5か年計画におけるプレコンサポーターの養成方針
まず、2025年5月に公表された5か年計画によると、今後5年間における集中的な取り組みの中で、「プレコンセプションケアの普及に係る人材育成」として、自治体・企業・教育機関等において、性や健康に関する正しい知識の普及を図り、健康管理を行うよう促す「プレコンサポーター」の人材育成を行うとの方針が示された。
ちなみに「プレコンサポーター」とは、プレコンセプションケアの推進を目的として、自治体・企業・教育機関等において、性別を問わず性や健康に関する正しい知識の普及を図り、健康管理を促す人材のことを指す。
プレコンサポーターは、専門職が中心となって活動する場合もあるが、職種に限定されるものではない。
プレコンセプションケアに関する研修を修了すれば、希望する者は誰でもプレコンサポーターになることができる。
その役割としては、さまざまな機会を活用し、若い世代をはじめとしたターゲット層の特性を踏まえながら、食事・運動・睡眠・飲酒・喫煙などの生活習慣や健康管理に関する知識、さらに妊娠・出産に向けて特に重要となる知識を発信する機会の企画などが期待されている。
なお、出前講座や研修の講師については、基本的に専門職が担うことが想定されている。
重要な知識の発信や、専門的な知見を要する研修内容の企画・実施については、専門職が担うか、プレコンサポーターが専門職でない場合には、専門職と連携して行うことが必要とされている。
各機関におけるプレコンサポーターに期待される具体的な取組内容および想定される人材についてに示した。
自治体においては、プレコンサポーターを通じて、住民のニーズに応じたプレコンセプションケアに関するセミナーや個別の健康相談会の企画・実施、教育機関への出前講座、さらに自治体職員向け研修の企画・実施が展開されることが期待されている。
また、企業においては、産業保健スタッフと連携しながら、従業員向け研修の企画・運営や、プレコンセプションケアの観点を踏まえた福利厚生制度の整備等を通じて、社員の健康意識向上に寄与することが、教育機関においては、保護者の理解を得つつ、専門職による出前講座や個別相談会の実施などを通じて、プレコンセプションケアに関する情報提供を行うことが期待されている。

プレコンサポーター養成講座の概要
プレコンサポーターの養成講座には、誰でも受講可能な「基礎編」と、基礎編を修了した専門職のみが受講可能な「アドバンスト編」の2つのコースが設けられている。

基礎編では、企業や自治体、教育機関に所属する専門職に加え、企業の産業保健スタッフや人事労務担当者、自治体の関係部局の職員などの受講が想定されている。
本コースでは、プレコンセプションケアの基本的な概念や、性や健康に関する基礎的な知識を習得し、それらを日常業務に活用できる内容となっている。
一方、アドバンスト編では、自治体の性と健康の相談センター事業に従事する医療専門職などを主な対象としている。個別相談対応における留意点や、教育機関における出前講座の外部講師としての心得など、より実践的・専門的な内容を学ぶことができる。
いずれの講座もeラーニング形式で実施されており、基礎編は必修講座・任意講座を含めてそれぞれ約2.5時間程度、アドバンスト編は約2時間程度で受講可能な構成となっている。
講座修了後には修了テストが実施され、合格者には修了証が発行される。
2026年3月17日時点において、基礎編の修了者は3,139名、アドバンスト編の修了者は1,757名となっている。年齢別では「40歳代」が最も多く、基礎編で30.5%、アドバンスト編で30.0%を占めている。
また、職種別では、基礎編においては「医療・福祉関係者」が57.3%と最多であり、アドバンスト編では「助産師」が33.4%と最も高い割合を占めている。

