(ブルームバーグ):17日の米株式相場は大きく上昇して始まった。イランがホルムズ海峡は全ての商業船舶の通航に「完全に開かれている」と発表したことで、リスク選好の動きが強まった。一方、原油とドルは大きく下落している。
ニューヨーク時間午前10時15分時点でS&P500種株価指数は1%高。このままいけば3日連続で最高値を更新する勢い。週間では3週連続で3%超のプラスで終える見通しだ。
エネルギー市場を揺るがしてきたイラン戦争で緊張緩和の兆しが増えていることに加え、人工知能(AI)への期待や堅調な企業決算も相場の勢いを支えている。ダウ工業株30種平均は700ドル超の上げとなっている。
一方、トランプ大統領は、合意に達するまで海上封鎖を全面的に維持すると述べた。トランプ氏はこれに先立ち、イランが対米交渉で重要な譲歩を行ったと主張していた。
ニュースサイトのアクシオスは、米国が凍結されているイラン資金200億ドル(約3兆1600億円)を解除する見返りに、イランが濃縮ウランの備蓄を放棄することが協議されていると報じた。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は一時、前日比10%安となり、1バレル=85ドルを割り込んだ。
ドルは主要通貨に対して全面安となった。円は対ドルで上げ幅を拡大。一時は0.8%高の157円80銭台まで買われた。
米国債利回りは低下し、指標となる10年債利回りは約7ベーシスポイント(bp)低下の4.24%となった。
EFGアセット・マネジメントのダニエル・マレー副最高投資責任者(CIO)は、「中東情勢が落ち着きつつある中、市場の関心は再びファンダメンタルズ、特に始まったばかりの決算に向かうだろう」と指摘。「利益見通しは好調で、堅調なマクロ基調と整合的だ」と語った。

17日の米国マーケット概観(表はニューヨーク午前10時15分現在)
原題:Stocks Rally While Oil, Dollar Drop on Hormuz Hope: Markets Wrap(抜粋)
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