(ブルームバーグ):オーストラリアのボーウェン気候変動・エネルギー担当相は、同国南東部でビバ・エナジー・グループが運営するジーロング製油所で大規模火災が発生したことを受け、燃料を含む石油製品の生産に影響が出るとの見通しを明らかにした。消火作業が現在も続けられている。
ジーロング製油所はビクトリア州の燃料需要の約半分、国内需要の約10%を供給する。豪州にはジーロングを含め二つの製油所しか存在せず、イラン戦争で既に逼迫(ひっぱく)する石油製品の供給不安が深刻化する恐れがある。
ホルムズ海峡封鎖で中東産油国からの原油輸出が途絶え、石油製品不足が懸念されるオーストラリアでは、ガソリン価格が急騰し、政府は消費者への影響を緩和する対策を迫られている。燃料供給の混乱は、価格上昇圧力をさらに高めることになりかねない。
ビバ・エナジーのスコット・ワイアット最高経営責任者(CEO)によれば、ジーロング製油所の二つのユニットが稼働を停止し、残りのユニットも安全確保のため稼働率を最低限に抑えているという。
エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)のアナリスト、ケビン・モリソン氏は、製油所の操業停止が長期化すれば、ビバ・エナジーはアジアの製油所からの燃料調達を増やさざるを得ないと予想する。
「今回の出来事は、供給が著しく制限される状況で、精製品への世界的需要を押し上げ、価格上昇要因となる。最悪のタイミングで起きたと言える」と同氏は指摘した。

原題:Fire at One of Australia’s Two Oil Refineries to Hit Output (3)(抜粋)
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