(ブルームバーグ):制裁対象となっているイラン産原油を積んだ超大型タンカー2隻が、インドの港湾沖に停泊している。米国がイランからの出荷阻止を図ろうとする中で、イラン産原油が約7年ぶりにインドに到着する可能性がある。
インドは2019年以降、米国の制裁措置を踏まえ、イラン産原油を輸入していない。
ただし、イラン戦争が世界の供給に与える影響を緩和するため先月出された適用除外により、すでに海上輸送中のイラン産原油については購入が容認されている。
世界第3位の原油輸入国であるインドは、エネルギー危機を乗り切るため、イランを含む数カ国から原油を調達する方針を示している。
米国とイランの和平交渉決裂を受け、イランの輸送を遮断するためホルムズ海峡を封鎖するというトランプ米大統領の方針が、この適用除外や輸送中の原油にどのような影響を与えるかは不透明だ。
船舶追跡データによると、「Felicity」はインド西部シッカ沖で12日遅くにいかりを下ろした。データベースのエクアシスによれば、同船はイラン国営タンカー会社(NITC)が所有する超大型原油タンカー(VLCC)で、3月中旬にカーグ島で積み込んだイラン産原油200万バレルを搭載している。
もう1隻の「Jaya」は12日、インド東岸のパラディップ沖に係留していることを示す信号の発信を開始した。同船は2月後半、米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始する前にカーグ島で原油200万バレルを積み込んでいた。
同船の船主はエクアシスでは不明とされており、イランの石油産業に関わる「影のタンカー」と呼ばれる船舶に共通する特徴となっている。
原題:Ships With Iran Oil Anchor Off India as Trump Announces Blockade(抜粋)
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