米石油大手シェブロンはベネズエラと資産交換で合意した。政治・経済の混乱が続く中でも数十年間にわたり同国にとどまってきたシェブロンは、この取引により現地での石油事業を大幅に拡大する。

13日の発表資料によると、この合意によりシェブロンはベネズエラのオリノコベルトにある巨大油田の持ち分を49%に引き上げるほか、別の区域の開発権も取得する。

その代わりに、シェブロンはベネズエラ西部の油田プロジェクトと沖合の天然ガス開発2鉱区の持ち分を国営石油会社ベネズエラ石油(PDVSA)に譲渡する。

シェブロンのベース資産・新興国部門プレジデントのハビエル・ラロサ氏は発表資料で「この合意は、ベネズエラにおける2つの主要合弁事業で、重質油権益を拡大するものであり、同国の豊富な資源を規律ある形で開発してきた当社の取り組みを反映している」と説明した。

この合意はベネズエラの首都カラカスで開かれたイベントで発表され、米エネルギー省のハウストベイト次官補も出席した。同国ではエネルギー産業の外資開放と生産回復を進める動きが強まっている。米軍が1月にマドゥロ大統領を拘束して以降、トランプ政権は外資投資やベネズエラ産原油購入に対する制限を解除している。

ベネズエラがシェブロンに追加鉱区を付与する計画については、ブルームバーグが2月に最初に報じていた。

シェブロンのベネズエラ進出は100年以上前にさかのぼる。シェルやレプソルなど一部の外国企業が同国に足場を残す一方、米同業のエクソンモービルやコノコフィリップスは資産接収を受けて撤退を余儀なくされた。8年前に制裁が導入されて以降も、シェブロンは米財務省の免除措置を受け、掘削を継続してきた。

シェブロンは現在、ベネズエラで4つの事業を保有している。オリノコベルトに2件、スリア州に2件で、これらは日量約100万バレルとされる同国の原油生産の25%近くを占めている。

原題:Chevron Expands Its Venezuela Oil Operations Through Asset Swap(抜粋)

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