(ブルームバーグ):12日実施されたハンガリーの総選挙で歴史的な大敗を喫したオルバン首相と側近らが表舞台から姿を消した。
オルバン氏は昨夜、敗北を認めて以降、沈黙したままだ。通常なら活発な投稿が見られる同氏のフェイスブックも更新が止まっている。
また退任するシーヤールトー外相の姿も見えない。同氏はロシアに近い人物として知られ、オルバン氏が敗北を認めた演説の場にもいなかった。
選挙で勝利した野党「ティサ(尊重と自由)」は選挙戦で、オルバン氏に近いエリート層の責任を追及することを掲げていた。16年にわたるオルバン政権下では汚職横行の疑惑に加え、ロシアのようにジャーナリストや野党を標的とする問題が指摘されていた。
ティサのマジャル党首は13日、シーヤールトー氏が欧州連合(EU)関連の文書を破棄しているとして非難するとともに、ロシアとの親密な関係に終止符を打つと表明した。
シーヤールトー氏はロシアによるウクライナ侵攻開始以降、モスクワを十数回訪問するなど、オルバン氏とロシアのプーチン大統領の親密な関係を象徴する存在だった。
12日夜以降、同氏が取った唯一の行動は、フェイスブックの背景画像をハンガリーの国旗に変更したのみだ。国家への忠誠心を巡る疑問を払拭する狙いがあるとみられる。同国外務省はコメントの要請に応じなかった。
選挙前には、敗北した場合、シーヤールトー氏が国外に出る可能性があるとの臆測も浮上していた。マジャル氏はこれまで、オルバン政権下で最大の利益を得たとされる一部の人物が資産を海外に移しているとの未確認の報道について、公の場で言及している。
すでに国外に移った例もある。オルバン氏の娘は夫と共に選挙前にニューヨークへ移住した。家族の決断と説明しており、帰国時期は明らかにしていない。2人はオルバン政権下で不動産やホスピタリティー事業で財を築き、ハンガリー有数の富豪となった。

原題:Orban and Aides Vanish From Sight After Hungarian Election Loss(抜粋)
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